「虹の世界だより」のiOSアプリ版をリリースしました。
Web版を公開したのが2026年5月7日なので、そこから約4ヶ月でのアプリ化ですね。
ちなみに、ライムが旅立ったのが3月7日。
Web版「虹の世界だより」を公開したのが5月7日。
そして今回、iOSアプリ版の配信が始まったのが9月7日でした。
狙ったわけではないのですが、奇しくも全部ライムの月命日です。
何かの巡り合わせですかね。
そのために動いたわけではなく、諸々のタイミング的に偶然そうなったのです。
2026年3月7日午前3時25分頃、実家で暮らしていたチワワのライムが16歳11ヶ月で亡くなりました。 食欲がなく痩せてきたので動物病院に連れて行くと、既に重度の胆嚢炎と膵炎を中心として、多くの臓器が炎症を起こしていました。血液検査[…]
なぜiOSアプリ版を作ったのか
「虹の世界だより」は、最初は「リスモとライムの虹の橋だより」という、簡易的なHTMLページが大元でした。
それを他にも使いたい人がいるのではないかと思い、そのままWebサービスとして発展させました。
その頃からアプリとしての構想はありましたが、作る方法がわからなかったのでWebページになりました。
そうして実際に運営してみると、Supabaseなどのサーバー側に依存するサービスは不具合や障害にも気を配らなければならず、維持するだけでも結構な労力がかかることが分かりました。
実際、わんぱくレインボーリレーの処理をきっかけにサービス全体が落ちたこともあります。
虹の世界だよりの「わんぱくレインボーリレー」を、v2へ移行しました。 [blogcard subtitle=ここからどうぞ url=https://myrainbowworld.com/2026/06/24/wanpaku-rain[…]
これから先も実装したい機能はいくつかあったので、このままWeb版をどんどん巨大化させていくと、個人で保守するのは無理だろうと思いました。
保守しなくても良い仕組みにしたい
そこでアプリ版では、最初からひとつ大きな方針を決めました。
それは、可能な限りローカルで完結させることです。
サーバーが無ければ、サーバーが落ちて虹の世界まで見られなくなることもありませんよね。
つまり、データや日々の処理をできるだけiPhoneやiPadの中に持たせて、機内モードでもある程度は問題なく動くアプリにしようと考えました。
そしてこの設計は、結果的に「虹の世界だより」というサービスの考え方そのものにも合っている気がしました。
極端な話、将来僕に何かあってサービスの更新が完全に止まってしまったとしても、アプリをインストールした端末が生きている限りは虹の世界が残り、虹の世界のなかで家族が過ごす様子が続きます。
他の似たようなサービスは、サービス終了で失われるリスクが当然あります。
その点、可能な限り端末内で動作する虹の世界だよりは、サービス終了を理由に失われることは防げますね。
愛する家族を一度失った人向けのサービスですから、ユーザーにはもう二度とその子を失うような経験をしてほしくないですよね。
参考にしたのは「たまごっち」
アプリ版を作るうえで、参考にしたもののひとつが「たまごっち」です。
端末の中にその子の生活があって、自分が画面を見ていない時間にも時間が流れている。
あの「端末の中に生活や命、世界がある感じ」は参考にしたいと思いました。
ただし、たまごっちはゲーム性の観点で、どうしてもお世話しなければなりません。
お世話をしないと病気になったりしますよね。
その点、虹の世界だよりはゲーム性を強めなくても成り立つサービスなので、基本的にお世話をしなくても悪いことは起こりません。
お世話を忘れたから弱るとか、病気になるとか、何かを失うとか、基本的にそういった仕組みは入れないことにしました。
できるだけ「何もしない」を許容することを前提としています。
流石に、システム的に完全放置には出来なかったのですけど・・・。
虹の世界は、旅立った動物たちが辿り着く世界であり、我々が見ていない間もその世界は普通に続いているというイメージです。
毎日アプリを開かなかったとしても、その子たちは勝手にご飯を食べたり、遊んだり、眠ったりして、虹の世界で普通に暮らしています。
我々は、アプリを通じてその虹の世界を覗いたり、ちょっとだけ干渉できたりするだけなのです。
「お世話しなければならない」ではなく「お世話できるし、しなくても良い」という感じで、好きな時に覗きに行くくらいでも良いと思っています。
最初はここまで作る予定ではなかった
ちなみに、最初からこんなに多くの機能をこのアプリに実装する予定だったわけではありません。
当初はWeb版の基本的な「虹の世界での様子を見たり、リレーで遊んでおともだちができる」というサービスを踏襲するだけの予定でした。
追加で「虹の世界をウィジェットで見られる」「わんぱくレインボーリレーにアニメーションを付ける」くらいのつもりでした。
ただ、せっかくiOSアプリとして作るなら、Webでは少し作りづらかったものも入れてみようと思いました。
- おやつをあげたいので、作物を育てる虹のおにわ
- 暮らしているなら家もあるだろう、ということで虹のおうち
- ただ見守るだけでは長期利用に向かないので、長く遊べるガチかけっこ
- 色々と便利なものが購入できる虹のおみせ
など、将来的な構想として頭の片隅に置いていたものを実装してみました。
気付けば、Web版より遥かに多機能になっており、ほぼ上位互換になっちゃいました。
その影響で睡眠時間がゴリゴリに削られ、代わりに体重が3kg増えました。
Web版とはかなり違うアプリになった
Web版はサーバー維持費がかかるため、基本無料+月額プランという形にしています。
一方、アプリ版は現時点ではほぼ端末内で完結しているので、できるだけユーザーの負担になりづらい買い切り型にしました。
さらにアプリ版では、ゲーム内通貨のようなものとして「虹ポイント」を導入しています。
虹ポイントは日々の暮らしの中で少しずつ貯まり、家具などと交換して、その子の世界を彩るために使えます。
有料版では無料版より多くポイントを受け取れるほか、虹ポイントは直接追加購入することもできます。
ただ、お金儲けっぽい仕組みにはしたくなかったので、現時点では「お金を払わないと絶対に手に入らないアイテム」は作っていません。
遊んでいれば少しずつ世界を広げていけるし、もっと早く集めたい人は追加購入もできる、くらいのバランスにしています。
万が一利益が出てきたら、動物愛護に関する団体に寄付しようとは思っています。
そのためにも、少々心苦しいですがお金を稼ぐ必要があるのですけどね。
また、Web版より多機能なので、正直なところiPhoneやiPadを持っているのであれば、アプリ版をおすすめします。
実際、僕も現在はほぼアプリ版しか使っていません。
一方、iPhoneやiPadを持っていない場合や、家族など複数人で同じ子を見守りたい場合は、Web版をご利用いただければ。
また、アプリ版で作った「虹のおにわ」は、簡易版の「虹のおにわLite」としてWeb版にも逆輸入しました。
これからは、気が向いたらWeb版にアプリ版の要素を追加していきたいですね。
App Storeの審査も経験しました
当然ですが、iPhoneアプリをApp Storeで配信するには、Appleの審査に合格する必要があります。
審査するのはアプリ本体だけではなく、アプリ内課金を実装する場合は、その内容についても情報を提出します。
今回の審査では、最初は「虹の世界だより」がどういうアプリなのか、うまく意図が伝わらず一旦差し戻しと、説明を求められました。
機能を増やした結果、ペットメモリアルなのか、バーチャルペットなのか、農園ゲームなのか、何なのかわからなくなってますよね・・・。
そこで、旅立った大切な家族が虹の世界で今も暮らしていることを想うためのアプリであることなどを説明しました。
その後、特定の環境で不具合も見つかったため修正し、再度審査へ出して、無事に公開となりました。
結構ちゃんとアプリを触って確認してくれるんだなぁ、というのが一番の感想でした。
これから少しずつ育てていきます
ひとまず、「虹の世界だより」というアプリの核になるシステムはできたと思っています。
もちろん、作りたいものや改善したい部分はまだまだありますけども。
ただ、これまでのように一気に作り込むのではなく、これからは実際に使いながら、細々とアップデートしていくつもりです。
Web版については、今後も比較的シンプルな形になると思います。
iOSアプリ版のほうができることも多く、動作も安定させやすいので、今後の開発は基本的にiOSアプリ版を中心にしていきたいですね。
ちなみにAndroid版については未定です。
そんな時間も体力もないですよ……。
まとめ:いつでも一緒の「虹の世界」
当初はWebサービスとして始めた「虹の世界だより」ですが、色々な不具合や反省を経て、その人の端末の中に虹の世界そのものがあるアプリになりました。
たまに「今日は何してるかな」と虹の世界を覗いて、その子が元気に過ごしている姿を見てもらえれば、それでいいのです。
そのうえで、おやつをあげたり、おうちの模様替えを楽しんでいただければと。
現時点で唯一ゲーム性のあるコンテンツ「ガチかけっこ」も、無課金でもクリアできる調整にはしていますし。
末永くご利用いただければと思います。
とはいえ、制作者がこれを言うと元も子もないのですけど・・・
ペットロスやペットメモリアルというアプリの目的をふまえると、こんなアプリが役立つ日なんて来ないのが、その人にとって一番の幸せかもしれませんけどね。
とりあえず、無事にリリースできて良かったですね。




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