【ズボラ音楽理論】2.2_ハーモニーとは?〜基本のコードの作られ方〜【作曲基礎】

このページで伝えたいこと
・音を重ねたものをコード(和音)という。
・コードの基本形は三和音
・メジャーコードとマイナーコードの2種類がある
・1つの曲で使う基本のコードは6種類でいい

前回、音楽の要素がわかりました。

前回はコチラ

このページで伝えたいこと・音楽の3要素は「リズム」「ハーモニー」「メロディ」・曲の構成にはある程度のパターンがある・曲の作り方に決まりはない 音楽の基本的な用語の解説は、前回までの楽典基礎でご紹介しました。 [sitecard[…]

作曲の際は、ハーモニーから作ると変な曲にはなりにくいので、まずはハーモニーを作ってみます。

というわけで、今回はハーモニーとはどういうモノかを勉強します。

なお、ここからは「キー」と「度数」の考え方をよく使います。

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ハーモニーってどういうもの?

複数の音を同時に重ね鳴らしたとき、それらの音をコード(和音)といいます。
ハーモニーとはこのコードのことだと思って下さい。

以下、Cメジャーキー(ドレミファソラシド)を使って解説します。

最初のドと最後のドはどちらもドなので最後のドを省略し、ドレミファソラシの7種類の音を使います。

※これ以降のページでもCメジャーキーをドレミファソラシと書く場合があります。ご了承下さい。

音の重ね方(基本となる三和音)

Cメジャーキーで使える音(ドレミファソラシ)を「ドとミとソ」「レとファとラ」・・・の様に、1つ飛ばしで3つ音を重ねた和音(つまり度数でいうと1度、3度、5度)を三和音(トライアド)と言います。

この三和音が、和音の最も基本的な形です。

この様にして、ドレミファソラシそれぞれの音を基準にコードを作ると、7種類のコードができます。

それぞれを「C」「Dm」「Em」「F」「G」「Am」「Bm♭5」と書きます。

Cメジャーキーに登場するコードは、主にこの7種類となります。

この内「Bm♭5」は響きが難しいので、使わなくてもいいです。

なので、Cメジャーキーに登場するコードは、実質6種類となります。

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ダイアトニックスケールに登場する音だけを重ねたコードを「ダイアトニックコード」といいます。
今回の三和音は全てダイアトニックコードです。
スケールにない音を使ったコードも存在し「ノンダイアトニックコード」といいます。

そして、コードを構成している音をコードの構成音といいます。そのままですね。

Cコードの構成音は「ド」「ミ」「ソ」です。

コードの名前の由来

コードの名前をコードネームといいます。そのままですね。

コードネームは全て英語です。

ちなみにコードネームは、重ねる時に選んだ1つ目の音の英語の読み方が元になっています。

Cコードだとド(ド→C)、Dmコードだとレ(レ→D)、Emコードだとミ(ミ→E)・・・という感じです。

音の英語の読み方を復習したい人はここをクリック

また、コードを作ったときに土台となっている音(つまりコードネームの元になっている音)をルート(根音)といいます。

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コードの読み方

C、F、Gはメジャーコード

C、F、Gは正式には、CM(シーメジャー)FM(エフメジャー)GM(ジーメジャー)といいますが、基本的にはM(メジャー)は省略します。

なので読み方や書き方はそのままC(シー)、F(エフ)、G(ジー)でいいです。

しかし文章で書く場合は、例えば「C」だけだと「ド」だけなのか「ドミソ」なのか分かりにくいので、
「Cコード」の様にコードを付けた方が分かりやすい場合があります。

メジャーが付いている(またはメジャーが省略されている)コードをメジャーコードといいます。

少し明るい雰囲気のするコードです。

Dm、Em、Am、Bm♭5はマイナーコード

小文字のmは「マイナー」と読みます。

つまりDm(ディーマイナー)、Em(イーマイナー)、Am(エーマイナー)といいます。

Bm♭5は「ビーマイナーフラットファイブ」と読みます。

Bm♭5は難しい響きのコードなので、作曲に慣れるまでは使わなくて良いです。

これらの様にm(マイナー)が付いているコードをマイナーコードといいます。

明るい雰囲気のメジャーコードに対して、マイナーコードは少し暗い雰囲気があります。

(余談)メジャーかマイナーは何で決まるの?

余談なので折りたたんでます。
表示するにはここをクリックして下さい

マイナーが付いているコード(Dm、Em、Am、Bm♭5)と付いていないコード(C、F、G)は、何が違うのでしょうか?

答えは、重ねたときに基準にした音(ルート)と、そのひとつ上に重ねた音(3度)の高さの幅が違います。

半音で数えると、3つ分離れていればマイナー、4つ分離れていればメジャーとなります。

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C(ドミソ)・・・の音の幅は半音4つ分離れているのでメジャー
→ ド# → レ → レ# →

Dm(レファラ)・・・ファの音の幅は半音3つ分離れているのでマイナー
→ レ# → ミ → ファ

Em(ミソシ)・・・の音の幅は半音3つ分離れているのでマイナー
→ ファ → ファ# →

F(ファラド)・・・ファの音の幅は半音4つ分離れているのでメジャー
ファ → ファ# → ソ → ソ# →

・・・以下省略します。

(余談)Bm♭5だけ「♭5」が付いてるのは何故?

余談なので折りたたんでます。
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コードは1つ飛ばしで3つの音を重ねて作ります。

度数でいうと、1度(ルート)、3度、5度の音から作られます。

他の6つのコードは、1度と5度(Cコード:ドミソでいうとドとソ)の音の幅が半音7つ分離れています。

しかし、Bm♭5(シレファ)の「シ」と「ファ」は半音6つ分しか離れていません。

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つまり、5度の音が♭(半音低い)になっている事と同じなので「♭5」と書きます。

なので、シレファは「Bm♭5」となります。

ちなみにBm(ビーマイナー)は「シ」と「レ」と「ファ#」から作られます。
Bmの5度の音「ファ#」を「ファ」に半音下げる(♭)とBm♭5になりますね。

音の重ね方に決まりはある?

コードは、構成音が同じならコードネームは変わりません。

Cコードはドミソですが、ミソドにしても、ソドミにしても、呼び方はCコードで良いのです。

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また、「ド」と「ミ」と「ソ」の音だけが重なっていれば、いくつの音が重なっていても「Cコード」と言えます。

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ちなみに、Cコードではミソドやソドミの様に、和音の重ね方を変えることを転回といいます。

まとめ

複数の音を同時に鳴らすことを「コード」という

キーで使える音を、1つ飛ばしで3つ音を重ねた和音(つまり度数でいうと1度、3度、5度)を三和音(トライアド)といい、この三和音が基本的な和音である

明るい雰囲気の「メジャーコード」
暗い雰囲気の「マイナーコード」
の2種類がある

コードを作ったときに土台となっている音(つまりコードの名前の元になっている音)をルート(根音)という

1つの曲に使う主なコードは7種類

そのうち1つは難しいので実質6種類

Cメジャーキーの場合は主に「C」「Dm」「Em」「F」「G」「Am」の6種類を使う

次回はコチラ

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