【ズボラ音楽理論】2.9_曲の続きを作ってみる〜Bメロ、サビ編〜【作曲基礎】

このページの内容
・曲の場面転換を表現する
・Bメロを作る
・サビを作る
・全部つなげて聴いてみる

前回、Aメロが完成しました。

前回はコチラ

このページの内容・メロディの作り方を把握する・作った伴奏にメロディを追加してみる 前回、完成したコード進行にベースとドラムを追加できました。 [sitecard subtitle=前回はコチラ url=https://[…]

この調子で曲の続きを作っていきます。
今回はBメロとサビを、Aメロと同じ流れで作ります。

なお、今回からはiPhone(iPad)の操作編は省略します。
操作方法はAメロと同じなので、もう必要ないかと思います。

AD

Bメロ編

Aメロの次に作るのは、そのままの流れでBメロです。

作る手順はAメロと同じく、コード進行→ベース→ドラム→メロディです。

念の為、Cメジャーキーの各コードを確認しておきましょう。

クリックすると拡大します

また、Bメロは少しだけAメロから雰囲気を変えると良い感じです。

そのための手法も記載しています。

田んぼにプロテインを植えたくてうずうずするマッチョ
(マッスルプラスより)
https://freephotomuscle.com/archives/photo/5553

Bメロのコード進行はどうしよう?

Bメロは、Aメロから場面が変わった感を表現するため、Aメロとは違うコード進行にすることが多いです。

特に、最初のコードをAメロとは違うコードにすれば場面の転換がわかりやすくなります。

つまり、AメロはCコードから始めたので、BメロはCコード以外から始めれば、場面の転換が作りやすいです。

田んぼにプロテインを植えるマッチョ(マッスルプラスより)
https://freephotomuscle.com/archives/photo/5554

Bメロのコード進行を作ってみる

という事で、Cコード以外から始めましょう。

今回はサブドミナントの主要和音であるFコードから始めてみます。

①とりあえず全部Fにしてみます。

  F→F→F→F

単調すぎて味気ないですね。少し変えてみます。

②サビへ盛り上がる流れを作りたいので、ドミナント主要のGコードで終わるようにします。

  F→F→F→G

最後をドミナント主要にすると、ちょっとだけ単調ではなくなりました。

しかし、まだ前半が単調すぎるので変えてみます。

③Fコードが3連続だと味気ないので、トニック主要のCコードに交換してみます。

  F→C→F→G

2小節目をトニック主要のCコードに変えてみました。

これで3種類の主要和音が出揃いました。

コード進行が少し短いので、繰り返してみます。

④それだけでは短いので、もう一度繰り返して8小節にします

  F→C→F→G→F→C→F→G

繰り返してみました。

4小節目→5小節目がドミナント→サブドミナントになっているので、このままではルール無視です。

しかし、あえてそのままにします。(ここ重要)

その部分のルール無視的な響きを感じてみて下さい。

人によっては全く違和感がなかったり、もしくはある程度の違和感を感じたりもするかもしれません。

もし違和感を感じなくても全く問題ありません。そういうものです。

音楽理論は、ある程度ルールを無視してもなんとかなるんです。気楽にいきましょう。

もし違和感を感じた人は鋭いです。僕より耳がいい証拠ですね。
しかし、そっとしておくのが大人の対応というものです。

もし屁理屈を言うなら「ここだけブルースのエッセンスを少しだけ取り入れたいからG→Fになった」「ここだけキーをAmにしたからF→Gはルール違反にならないのでセーフ」などですかね・・・

という訳で、これでBメロのコード進行を完成とします。よし。

Bメロはあえて手抜きシンプルに、主要和音である3つのコードだけにしてみました。

コードが鳴るタイミングは、Aメロと同様に4分音符で鳴らしています。

豊作をサイドチェストで祈るマッチョ(マッスルプラスより)
https://freephotomuscle.com/archives/photo/5567

Bメロの「ベース」「ドラム」「メロディ」を作る

コード進行が決まったので、次々作っていきましょう。

ベース編

ベースはAメロと同じ様に、ルート音と同じ音を4分音符で鳴らします。手抜きシンプル。

ベース単体だとこんな感じです。

これをコード進行と合わせるとこうなります。

これでベースは完成です。

ドラム編

ドラムはAメロと全く同じ、8ビートにしました。

Aメロのものをコピーして貼り付ければ完成です。手抜きシンプル。

これでコード、ベース、ドラムが揃いました。

メロディ編

メロディの作り方もAメロと同様です。

コード進行が出来ているので、まずはコードの構成音だけで簡単なメロディを作り、それから音の高さを変えたり、音を追加したりしました。

また、コード進行と同じくメロディの終わりも、サビに続く感を出したいと思います。

今回の曲はCメジャーキーなので、メロディの終わりをC(ド)にすると終わった感が出てしまうかもしれないので、C(ド)以外にしました。

そして、サビを盛り上げる仕掛けとして、Aメロと同様にサビより低い音でメロディを作る様にしました。

これでBメロは完成とします。

サビ編

Aメロ、Bメロときたら、次は曲のメインとなるサビを作ります。

作る手順は今までと同じです。

「サビ」は日本語です。
語源は、和歌などに用いられていた風情を表す「侘び寂び」の寂びがサビになった説と、ワサビの様に変化をつけて刺激的なものだからサビになった節があるそうです。
海外では、いわゆる曲のサビにあたる部分のことを「コーラス」と言うらしいです。

筋肉茶会に参加するマッチョ(マッスルプラスより)
https://freephotomuscle.com/archives/photo/1096

サビのコード進行はどうしよう?

サビも、Bメロから場面が変わった感を表現するため、Bメロとは違うコード進行にしてみます。

今回はコード進行を借りてきました。「カノン進行」という有名なコード進行を使ってみます。

カノン進行はCメジャーキーでは「C→G→Am→Em→F→C→F→G」となります。

カノン進行とは、ヨハン・パッヘルベル(敬称略)の「カノン」という曲で使われたコード進行です。

その美しさと汎用性の高さから、数々の名曲にも使われている超定番のコード進行です。


カノン進行の長所は、それ単体で美しい響きがする事です。

コード進行に困ったときは、このカノン進行にすればハズレにくいです。

しかし短所もあります。

それは超定番のコード進行であることです。

カノン進行を使った曲は、それを知っている人が聞くと「あ、はいはいカノン進行ね~」という様な、ありきたり感が出やすいです。


まぁ普通に使うんですけどね・・・。

また、Bメロのコード進行がドミナント主要のGコードで終わっているので、カノン進行の始めのコードであるトニック主要のCコードに繋がりやすいです。

まっちゃをいただくマッチョ(マッスルプラスより)
https://freephotomuscle.com/archives/photo/1104

サビのコード進行を作ってみる

まずはカノン進行の基本形をそのまま借りてきます。

①カノン進行の基本形

  C→G→Am→Em→F→C→F→G

②それだけでは短いので、もう一度繰り返して16小節にします。

  C→G→Am→Em→F→C→F→G →
  C→G→Am→Em→F→C→F→G

③もう一度繰り返すときに、少しコード進行に変化をつけましょう。
最後のF→Gはそれぞれ2拍ずつにし、その後にCを追加します。

  C→G→Am→Em→F→C→F→G →
  C→G→Am→Em→F→C→ (F→G) →C

最後の方の(F→G)は2拍ずつにします。

他のコードは4拍なので、ここだけ展開が加速した様な感覚があると思います。

そして、最後のCコードにつながります。
G→Cでドミナント終始ですね。
これでサビの「終わった感」が出ていると思います。

ひとまず、これで完成としましょう。

あまりアレンジしていませんが、下手にいじるよりは素材の味を生かします。
手抜きではありません・・・。断じて・・・。

抹茶プロテインをいただくマッチョ(マッスルプラスより)
https://freephotomuscle.com/archives/photo/1102

サビの「ベース」「ドラム」「メロディ」を作る

コード進行が決まったので、次々作っていきましょう。

ベース編

ベースはAメロやBメロと同じく、ルート音と同じ音を4分音符で鳴らします。手抜きシンプル。

ベース単体だとこんな感じです。

これをコード進行と合わせるとこうなります。

これでベースは完成です。

ドラム編

ドラムも全く同じ8ビートを刻みます。

これもコピペでOKですね。言い逃れのできない手抜きシンプル。

これでコード、ベース、ドラムが揃いました。

メロディ編

メロディの作り方も今までと同じです。

コード進行が既に出来ているので、まずはその構成音だけを使った簡単なメロディを作り、それを基に音の高さを変えたり音を足したりしました。


サビのコード進行は8小節をもう一度繰り返して16小節にしたものです。

なので、最初の8小節分のメロディを作った後、それをもう一度繰り返して16小節にします。

ちなみに繰り返した後のコード進行の終盤は(F→G)→Cとアレンジしましたね。

その部分はメロディもアレンジしてコードに合わせます。


それから、サビは今まで温存しておいた高い音を使いましょう。これで盛り上がりを演出できます。

しかし、あくまでも男声ボーカルの平均音域であるG4を超えない程度の高さにしました。

そして、メロディの終わりはCメジャーキーなのでC(ド)にしてみました。

コード進行での最後のCコードと相まって、曲の終わった感が出ます。

これでサビは完成とします。

Aメロ〜Bメロ〜サビを通してみる

今まで作ったAメロ〜Bメロ〜サビを通して聴いてみます。

通して聴いてみると、意外と新しく気になる部分が見つかる事があります。

その辺は微調整しましょう。

また、Bメロにはサビへの盛り上げを作る仕掛け(ドミナント主要のGコードで終わる、メロディをC以外で終わる)を施していました。

なので、Bメロの最後の小節にサビのメロディを追加して、Bメロが終わる前にサビのメロディが既に始まっている様にしておきました。

これで尚更Bメロ→サビのつながりがスムーズになります。

まとめると、こうなりました。

これでAメロ、Bメロ、サビが完成しました。

Cメロ以降を作らないのであれば、これで曲の歌部分はほぼ完成したと言えます。

このサビのメロディは、Bメロの終わりごろから既に始まっています。
この様に、小節の1拍目以外からメロディが始まることを弱起(じゃっき)といいます。
反対に、AメロやBメロの様に小節の1拍目からメロディが始まることを強起(きょうき)といいます。

まとめ

AメロからBメロ、サビなどに場面が変わった時、それを感じさせたければコード進行を変えるといい。
特に、初めのコードを変えるとわかりやすい。

音楽理論を多少守らなかったとしても、意外と何とかなる。
適度に守りながら、冒険してみるのも良い。

Bメロの終わりにサビを盛り上げる仕掛けを施しておくのも良い。

困った時のカノン進行

曲を通して聞くと、新たな調整箇所が見つかる事がある。
適宜調整すべし。

次回は、イントロなどの楽器がメロディを担当する部分を作ってみます。

次回はコチラ

ここからどうぞ

このページの内容・イントロ、間奏、アウトロの作り方を考える・プチテクニック「導音」「音色を重ねる」を把握する・イントロ、間奏、アウトロを作る・全部つなげて作曲を完了させる 前回で、Aメロ~Bメロ~サビの、いわゆる歌部分は一応出来まし[…]

画像引用元

マッスルプラス

https://freephotomuscle.com

目からマッチョを補給して筋トレのモチベーションを上げています。

AD