このページのまとめ
・曲の構成を変更する
・楽器を変えてみる
・楽器の数を増やす
・上手くないなら自分で演奏しない
・ミックス・マスタリングをやり直す
・一行説明を簡潔に、事実を述べる
・タグの数を減らす
・一度に多数の曲を申請しない
僕はAudiostockで曲を販売させて頂いているのですが、そこで販売するためは曲のクオリティに問題ないかの審査があります。
そして、その審査に毎回合格する必要があります。
ありがたいことに、今のところ審査にそこそこ合格させてもらっています。(うれしい)
しかし、毎回1発で合格できる訳ではありません。(がんばれ)
このページでは、審査に不合格となった曲について、再審査の際にどのように改善すると合格させてもらえたかをまとめてみます。
また、Audiostockに合格するために必要な知識としては、こちらのページもご参考ください。
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どの様に審査に落ちたの?
審査の落ち方も色々あるのですが、一番多いのが「品質を満たしていない」という理由です。
曲の審査後にはAudiostockから合否のメールが届くのですが、否の場合は以下のような内容のメールが届きます。
一部抜粋します。
【不採用理由】
品質が基準を満たしていないためAudiostockでのライセンス販売ページ掲載を見送らせていただきます。
また、誠に申し訳ございませんが審査の内容、理由については開示しておりません。ただ、音源の品質に関しましては主に以下の3つの要素を総合して
審査をさせていただいております。
1.音源/機材の品質
2.打ち込み技術、ミキシング/マスタリング技術
3.楽曲(音楽的な違和感の有無、商業的観点でのクオリティの有無)音源の販売という特性上、ご希望に添えない場合もございますので、何卒ご了承いただけますと幸いです。
最初にこのメールが届いた時はヘコみました・・・。
具体的な指摘があれば修正しやすいのですが、「品質が基準を満たしていない」という抽象的なストレートをど真ん中に投げられると、僕のキャッチャーミットでは受け止めきれません・・・。
冗談はさておき、ヘコんでいても仕方がないので、自分なりに改善して再審査してもらいました。
その結果、合格させてもらいました。
再審査後の作品は?
再審査してもらった曲は以下です。
放浪
不合格版(修正前)
合格版(修正後)
威風
不合格版(修正前)
合格版(修正後)
とりあえず例として、この2曲が再審査後に合格を頂いた曲です。
他にも審査落ち後の再審査で合格した曲もあります。
その曲の内容も含めて、改善した点を挙げていきます。
作編曲による改善編
まずは、曲作りの観点から改善案を挙げます。
曲の構成を変更する
曲構成は、大きな展開があまりないBGM的なものより、Aメロやサビがはっきり別れた邦楽的なものの方が合格しやすい印象です。
また、曲を16小節ごとにAメロ→Bメロなどの様に展開させて、冗長にならない方が良いです。
審査に落ちた曲(放浪)の例で言えば、曲の構成を短くしました。
改善後は、改善前と比べてかなり曲が短くなっています。
まず、間奏を無くしました。
そして、2回目のAメロが32小節あったものを、半分の16小節にしました。
この様に、曲を短くしたのにも理由があります。
多分ですが、Audiostockには一日で数百曲の審査があると思うので、審査する人も忙しいと思います。
なので、サビまでが長い曲は、サビまでに飽きられてボツ判定にされやすいかもしれません。
つまりは、聴き手が飽きづらい様な曲を心がけた方が良いと思います。
楽器を変えてみる
「威風」の例ですが、審査に落ちた時はメロディの楽器を尺八にしていました。
Logic proの尺八の音源は、音の立ち上がりが少し遅いです。
(早くする方法があるかもですが、僕はまだ知りません)
立ち上がりが遅い音源をメロディ楽器にすると、リズムがズレているように感じやすいです。
そのリズムのズレが「打ち込み技術」の観点で品質に満たない、と判断されるかもしれません。
なので、メロディの音源を「尺八」から「ピパ(≒琵琶)」に替えました。
Logic proのピパの音源は立ち上がりが早いので、メロディにも使えるという判断です。
音も琵琶っぽいので、和風な雰囲気に合うと思いました。
楽器の数を増やす
そもそも楽器数が少ないと、少しチープに聴こえやすいです。
あえて静かにしたい場面であれば良いと思いますが、ある程度音を増やして派手にした方が合格されやすい印象です。
とはいえ、曲の中でのメリハリも意識すべきで、一番目立つ場面では一番多くの楽器を使う様にすれば良いと思います。
どんな楽器を足せばいいかは、コチラの記事が参考になるかもです。
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上手くないなら自分で演奏しない
自分で言うのもアレですが、僕が自分でギターを演奏した曲は100%審査に落ちています・・・。
ギターの録音だと、演奏技術はもちろんのこと、音作りの技術も必要です。
機材の良し悪しや相性もあるでしょうし、打ち込みより必要とする技術が多い印象です。
それらの技術があるなら自分で演奏すれば良いと思いますが、今の僕には少しハードルが高いです。
練習あるのみ
自分で演奏した曲がAudiostockに合格できるよう、色々とがんばります。
ミックス・マスタリングをやり直す
曲を作った時は良いと思っていたとしても、後日聴いてみると色々と改善点が見つかる場合があります。
特にミックスとマスタリングは迷宮入りしやすいです。
そんなミックスとマスタリングに困った時はAIに任せてみるのも1つの手段です。
僕はミックスとマスタリングが迷宮入りした時には、AIにおまかせした後で微調整しています。
そんな、AIでの作業時に使用するプラグインはiZotopeのNeutronとOzoneです。
以下の記事に簡単にまとめましたので、参考になれば幸いです。
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Audiostockの登録情報による改善編
曲が完成したら、Audiostockへ審査に出す際の注意点を挙げていきます。
一行説明はなるべく具体的に、事実を述べる
審査の時に参考になるであろう項目のなかで、一行説明は非常に重要かと思います。
Audiostockの、ここが一行説明です↓
例えば、しんみりとした和風曲を作ったとして、一行説明を「激しいロックの曲」にしたとします。
すると、たとえ作った和風曲のクオリティが高くとも、「激しいロックの曲」という観点で見れば品質が基準に満たないと言えます。
からあげグランプリにめちゃくちゃ美味いスイーツでエントリーしても、恐らく勝てないでしょう。
そんな感じです(?)
なので、しんみりとした和風曲を作ったなら、一行説明を「しんみりとした和風曲」の様にした方が良いと思います。
さらに合格しやすくなるには、なるべく主観的な内容を無くすと効果的かと思います。
「しんみりとした和風曲」について考えると、しんみりとしているかどうかは主観です。
結局は第三者が聴いたときに「言うほどしんみりしているか?」と感じてしまえば、それもまた品質が基準に満たないと言えます。
では、主観的な内容を無くしたとして、どのようにすればいいでしょう?
一つの例として、使っている楽器を一行説明に入れると良いと思います。
例えば、曲中で琴と太鼓を目立つように使っているなら「琴と太鼓の和風曲」とした方が良いと思います。
「しんみりとした」は主観なので定義が曖昧ですが、「琴と太鼓」は事実なので、否定されにくいと思います。
それだけでは寂しいので、テンポがゆっくりである事を追記して「琴と太鼓のスローテンポな和風曲」としてみると良いかもです。
注意点として、「スローテンポ」「和風」もまた主観であり、人によって感じ方が違います。
一行説明から完全に主観を排除するのは難しいですし、そうしなければならない訳でもないです。
ただ、出来るだけ事実を多く記載した方が、認識の違いによる不合格が起きにくい気がします。
一行説明は後で考え直すことも出来るので、まずは審査に合格しやすい言葉を意識した方が良いと思います。
タグの数を減らす
これも、実際の曲との認識の違いがあると審査に落ちやすくなる気がします。
それに、不要なタグをつけることは良い印象を与えないでしょう。
というわけで、先程と同様に事実を意識すれば良いと思います。
では、実際にAudiostockのタグを見てみましょう。
タグは「用途」「楽器」「ジャンル」「イメージ」の4つの分類が存在し、それ以外にも自分で考えて追加することが出来ます。
ここで考えてみると、「ジャンル」「イメージ」は抽象的ですし「用途」は人によります。
具体的な事実を考えると「楽器」しかありません。
見当違いなジャンルを付けると落ちやすくなる場合もあると思うので、具体的に述べられる「楽器」を3つくらい付けましょう。
抽象的である「用途」「ジャンル」「イメージ」は、各0〜2つずつにしておきます。
合計で5つ前後になる様にすると合格しやすかったです。
タグも後で変えられるので、まずは審査に合格することを考えておいた方が良いかもです。
そうして合格したのがコレです↓
一度に多数の曲を申請しない
関係あるのかは分かりませんが、僕が1日に5曲くらい新規登録で申請した時、最後の1曲以外は不合格になりました。
その場合の不合格理由は「品質が基準に満たない」です。
1日に5曲くらい申請した事が何回かあるのですが、全て最後の1曲以外は「品質が基準に満たない」で不合格になりました。
数秒間隔に4連続で「品質が基準に満たない」というメールが届くと、悲しいです。
1曲申請したら、次の1曲を申請するまでには時間をおいた方が良いかもです。
新規登録は1日1曲までにしています
バリエーション違いの曲を登録する場合は、1日に5曲でも大丈夫でした。
まとめ
- 曲の構成を変更する
- 楽器を変えてみる
- 楽器の数を増やす
- 上手くないなら自分で演奏しない
- ミックス・マスタリングをやり直す
- 一行説明を簡潔に、事実を述べる
- タグの数を減らす
- 一度に多数の曲を申請しない
あくまでも「僕はこれで合格できました」という一例ですので、参考になれば幸いです。
僕もまだまだ勉強中ですので、お互い頑張りましょうね。
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