これからギターを始めたい初心者へオススメしたいギターを考えてみる

僕はギターを持っていて、作曲の時に使ったりしています。

まだまだ下手くそですが、純粋に楽しいんですよね。

この記事では「これからギターを始めてみたい!」といった人に、最初の1本としてオススメできるギターについて考えてみます。

結論だけ知りたい人はコチラ

AD

どんなギターが欲しいかを確認する

まず、ギターは大きく分けて2種類あります。

弾き語りなどで使われる「アコースティックギター」と、バンド演奏などで使われる「エレキギター」です。

名前が長いので、アコースティックギターは「アコギ」、エレキギターは「エレキ」と呼ばれます。

どっちを買うかは、まずは自分が「何をやりたいか」「どんな曲をやりたいか」で考えてみましょう。

弾き語りをやってみたいならアコースティックギター、バンド演奏をやってみたいならエレキギターです。

ジャンルによってはバンドでもアコースティックギターを使う場合もありますので、やりたい曲がどんな曲かも考える必要があります。

もし作曲でギターを使いたい場合はどちらでも良いですが、パソコンに接続してDTMで使うことを考えれば、エレキギターの方が良いかもしれません。

個人的なオススメは、どちらかと言うとエレキギターです。
アコースティックギターより「音が小さい」「弦を押さえやすい」「調整が手軽で、調整箇所も多い」ので色々と練習しやすいです。
そして練習しやすい方が、挫折もしにくいと思います。

なので、どっちもやりたい!という人は、最初の1本はエレキギターの方がオススメです。

ですが、もちろんアコースティックギターから始めても良いと思います。

ギターにハマると、欲しいギターがたくさん見つかり、すぐ買っちゃうのでどんどん本数が増えていきます。
結局はアコギもエレキもどっちも買っちゃいます。

ギターの選び方

アコギかエレキ、どちらを買うか決めたら、次は具体的にどんなギターにするかを選んでみましょう。

選ぶポイントは3つです。

見た目

ぶっちゃけ、最初の1本は見た目が一番大事だと思います。

見た目が好みのギターの方が、モチベーションが上がりますよね?

ギターでも何でも、練習はモチベーションの維持が非常に大切です。

どんなに良いギターを買っても、やる気が出なければ上手くなりにくいです。

なので、まずは見た目で「自分がワクワクするギター」を選ぶ方が良いです。

選び方としては「憧れのギタリストが持ってるギターに似てる」「なんとなく色や形が好み」「直感」などがあります。

つまりは、「自分のモチベーションが上がるかどうか」を基準に選ぶと良いと思います。

僕の最初のギターは12,000円程度の初心者セットのエレキギターでした。
100%見た目で選びました。

値段

ギターは「10万円以内は値段と品質が比例する」「5万円以下のギターはおもちゃ同然」「少なくとも3万円以上でないとギターではない」などと言われることがあります。

切ない。

確かに、最初から高いギターを買うに越したことはないと思います。

値段が高いギターには、やはり値段なりの価値があるとは思います。

ただ、いきなり高い買い物をするのも、正直言って怖いですよね?

そして、上にも書きましたが、ギターにハマればどうせ勝手にどんどん本数が増えてしまいます。

そして、せっかく最初から高いギターを買ったとしても、後々に音がイマイチ好みじゃない事に気がついたら悲しいです。

なので、高いギターは「ある程度ギターに慣れて、音の好みが分かってから」買った方が失敗しづらいでしょう。

僕が思うに、ギターにハマる人は安いギターでも楽しめます。

今回は最初の1本ということで、あえて3万円以下で探してみたいと思います。
いつか2本目や3本目を買った時は、改造の練習としても使いやすい価格帯かと思います。

ブランド

個人的には、ブランドも重要です。

これはブランドに対する好き嫌いの問題ではなく「良いギターを作る技術があるメーカーか」の指標とするためです。


例えば、3万円のギターを作っているA社とB社があるとします。

A社は、3万円の価格帯で色々な種類のギターを作っているとします。

B社は、3万円から100万円まで幅広い価格帯のギターを作っているとします。

クリックすると拡大します

この場合、B社は「100万円のギターを作る技術を持った会社」だと考えられます。

逆に、A社は100万円のギターを作る技術があるとは限らない訳です。

つまり「技術力はB社の方が高いのでは?」と考えることが出来ます(一概には言えませんが)。


また、B社は100万円のギターを扱う「ブランド力」も持っていると言えます。

そんなブランド力を持ったB社が、3万円で品質の悪いギターを作っているとしたら、どうでしょうか?

「B社のギターは品質が悪い」というイメージに繋がり、100万円のギターすら売れづらくなると思います。

そのため、100万円のギターを作るB社は、3万円のギターでも妥協せずに作っていると考えられます。

(A社も妥協はしていないでしょうが、そもそもの技術力がB社の方が上の場合が多いです。)

なので、僕がオススメするのはA社ではなくB社です。

オススメのギターブランドは?

というわけで、主なブランドを簡単にまとめてみました。

以下に示すのは「3万円以内で買える」「高級ブランド(約10万円以上)も存在する」「通販で買える」主なブランドです。(順不同)

クリックすると拡大します

ここに記載されていないブランドは「3万円では買えない」「高級ブランドが見つからない」「通販で見つからない」のいずれかを満たしています。

つまり、例えば3万2千円くらいのギターは除外していますし、1万円台で豊富なラインナップはあるけど10万円以上のギターを製造していない様なブランドも除外しています。

なので、ここに書かれていなくても、良いギターブランドはたくさんあります

あくまでも「3万円以内でそれなりに品質が良いギターが欲しい場合」のブランド選びの目安にしてみてください。

ギター選びの注意点

ギターの選び方が何となく分かったところで、選ぶ上での注意点を考えてみます。

「初心者用ギター」というものは存在しない

いきなりですが、「初心者用のギター」というものは存在しません。

初心者セットで売られているギターは、「初心者用のギター」ではないのです。

初心者セットのギターだから弾きやすい」ということはありません。

むしろ「フレットの端の処理が甘い」「チューニングが安定しない」など弾きづらい場合の方が多いです。

ちなみに、僕は最初の1本はAmazonで初心者セットのエレキギターを買ったのですが、ボリュームノブの操作が全く効きませんでした。

ボリュームノブを1にしても10にしても、音量の変化が無かったのです。

ですが、僕はあまりにも初心者だったので

エレキギターのボリュームノブって、操作してもそんなに音量は変われへんのかな?

と納得してしまいました。

そして、2本目を楽器屋さんで買って、ボリュームノブを操作したところ、めちゃくちゃ音量が変わりました。

なんと、ボリュームノブを1にすると音が消えたのです。(コレが正常)

そこで、1本目に買ったギターが不良品だった事に気が付きました。

なので、僕は初心者セットのギターは「自分でギターの状態に気がつく中級者以上向け」と考えています。

中古も知識がある人向け

自動車などの高額な買い物は、中古で買うことも多いと思います。

楽器も中古でも良いのですが、それも「自分でギターの状態に気がつく中級者以上向け」だと考えています。

特に通販サイトやフリマアプリでの購入は、現物の確認ができないので、ある程度状態が悪くてもなんとか出来る人じゃないと難しいと思います。

リサイクルショップのギターも同様で、楽器の知識があまりない店員さんしかいない場合、見た目が大丈夫そうでも、中身の状態が悪い場合があります。

(その分、掘り出し物がある場合もありますが・・・)

出来れば楽器屋さんで買う

新品であれ中古であれ、楽器屋さんで買うのが間違いないです。

お店には調整されたギターが並んでいるでしょうし、購入して受け取るまでにまた調整してくれるでしょうし、心配ありません。

ギターは調整次第で弾きやすくも、弾きづらくもなります。

そして、もし何か問題があった場合でも、買ったお店なら相談しやすいハズです。

難点は、楽器屋さんに入る精神的なハードルが高いところです。

あっ、すいません。ギターを始めたいんですけど、どれを買えばいいですか・・・?

って店員さんに言えば良いんですけど、何となく恥ずかしかったりしませんか・・・?

なので僕は、まず最初の1本は通販で買いました。

そうして通販で買った結果、ボリュームノブが効かない不良ギターを手に入れることができました。悲しい。

通販の場合は「初期調整」をしてくれるか

通販で買うメリットは、ギターが選びたい放題で、しかも店員さんの圧力(?)を感じない事です。

デメリットは、調整がされていなくて弾きづらいギターが家に届くかもしれない事です。

お店で買うメリットは、実際に見て買える事と、弾きやすいように調整してくれる事です。

デメリットは、ちょっと恥ずかしい事と、わざわざ家から出て買いに行かなければならない事です。


そんなお互いのデメリットを打ち消してくれるのが「初期調整サービスが付いているギターを通販で買う」ことです。

通常、通販で買ったギターは倉庫から自宅に送られてくるので、初期調整等が何もされていない状態です。

ですが、楽器屋さんが運営している通販では、初期調整を行ってくれるお店もあります。

これなら弾きづらいギターが届くことはないでしょうし、ボリュームノブが効かないギターが届くこともないはずでしょう。

なので、最初の1本を通販で買う場合は、初期調整サービス付きのギターを購入すると良いと思います。

オススメしたいギターをピックアップ

ここまでに述べてきたギターの選び方に基づいて、オススメのギターをピックアップしてみます。

今回のギターの選び方は以下です。

・3万円以内で買える
・高級ギター(約10万円以上)も扱っているブランドor会社
・初期調整してくれる通販のお店

この3点を満たしたギターを、Amazon、楽天、Yahoo!ショッピングから探してみます。

また、最初の1本目のギターということで、色々なグッズがセットになっているモノの方が楽です。

なので、出来るだけ3万円以内でセットになっているモノを選んでいます。

アコースティックギター

Headway HD-25

HeadwayのHD-25です。

Headwayは長野県のギターメーカー「ディバイザー」のブランドです。

僕が愛用している「Bacchus」のエレキギターも、ディバイザーのブランドの一つです。

国内のメーカーですし、信頼性は高いと思います。

このHD-25はカラーバリエーションも豊富なので、お気に入りの1本も見つかりやすいと思います。


Legend FG-15

LegendのFG-15です。

LegendはAria、もとい愛知県の販売商社「荒井貿易」の取り扱いブランドです。

荒井貿易は「同価格帯ならウチが最強」と述べているくらい、品質の高いブランドです。

同価格帯ならウチが最強です:荒井貿易訪問インタビュー【アコースティックギター博士】

https://nihon-meisho.com/1124

FG-15はカラーバリエーションも非常に豊富なので、見た目で気に入った場合は良い選択肢かと思います。


エレキギター

Bacchus BST-1

BacchusのBST-1です。

上述の通り、Bacchusは長野県のギターメーカー「ディバイザー」のブランドです。

僕が現在愛用しているギターもBacchusです。

このギターもカラーバリエーションが豊富ですね。

この形はストラトキャスタータイプと言い、3つのピックアップを持っていて幅広い音作りが可能です。


Bacchus BTE-1

BacchusのBTE-1です。

これもBacchusですね。

Bacchusのギターは、低価格帯のギターの中では評判が良い印象です。

この形はテレキャスタータイプといい、ジャキジャキした歯切れの良い音が特徴です。


Blitz BLP-450

BlitzのBLP-450です。

BlitzはLegendと同様、荒井貿易のブランドです。

このギターはレスポールタイプで、太くて力強い音が特徴です。

コレくらいの低価格帯のレスポールタイプだと、品質はこのBlitzが一番良い印象です。

※上記の楽天のリンク先は、おまけとして色々なセットが付いてくるそうですが、AmazonとYahoo!のリンク先は単品だったりするのでご注意ください。


以上、3万円以内でセットが買えるアコギ2種、エレキ3種を挙げてみました。

結果的に、ディバイザー(Headway、Bacchus)か荒井貿易(Legend、Blitz)でした。

(セットではなくギター単品だったり、初期調整なしだともっと色々あります)

これらのメーカーから選ぶと、とりあえずは間違いないと思います。


もちろん、今回挙げていないメーカーでも良いものは沢山あります。

そんな時は以下の表を参考に選んでみてください。

クリックすると拡大します

まとめ

  • ギターは主に「アコースティックギター」「エレキギター」の2種類がある
  • 見た目で選んでも問題ない。モチベーションが上がるなら良い
  • 最初から高いのは買わなくていい。ギターにハマればいつか買っちゃう
  • 通販で買うなら、初期調整してくれる店の方が良い
  • 迷った時はBacchus、Headway、Aria、Legend、Blitzだとハズれない(個人の感想です)

ちなみに、セットではなくギター単品3万円以内、またはもう少し価格帯を上げて(5万円くらい)にすると、選択肢が大きく広がります。

それはそれで「2本目にオススメのギター」として、いつか記事を書いてみたいです。

AD