【ズボラ音楽理論】2.4_コードが登場する順番は? 〜コード進行のルール〜【作曲基礎】

このページで伝えたいこと
・コードが変わることをコード進行という
・コード進行にはある程度ルールがある
・まずはルールを守ったほうが良い

前回、1つのキーには主に7つのコードが存在し、それぞれに機能があることがわかりました。

前回はコチラ

このページで伝えたいこと・コードは「主要和音」「代理和音」の2種類がある・コードにはそれぞれ機能(トニック、サブドミナント、ドミナント)がある。・コードの機能はディグリーネームによって決まる 前回、1つの曲に使う主なコードは7種類だ[…]

それらのコードが色々な順番で登場して、曲の雰囲気を作り上げます。

しかし、コードが登場する順番にはある程度のルールがあります。

今回はそのルールをご紹介します。

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コードは移り変わる

曲中では、コードは次々に変化します。

その様な曲中のコードの変化を「コード進行」といいます。

コードは、だいたいは1小節につき1つが基本です。

ですが、1小節に2つ以上のコードを入れる事も可能で、曲中の展開のアクセントとしてもよく使います。

コード進行のルール

コード進行のルールについて説明します。

いくつか音源を作ったので、実際に聴いて確認してみてください。

※音量に注意して下さい。

音源は全てiPhoneのGarageBandで作成しています。
BPM=120で4分の4拍子の音源です。
1つの小節につき、1つか2つのコードを入れています。

基本的な順番は?

まず、コードの機能には「トニック」「サブドミナント」「ドミナント」の3つがあります。

その機能によって、コードが登場する順番がある程度決まります。

その基本の流れは、ジャンルにもよりますが「トニック→サブドミナント→ドミナント→トニック」となります。

主要和音で考えてみる

Cメジャーキー(ドレミファソラシ)で、まずは主要和音の3つだけ使って考えてみます。

Cメジャーキーにおける7種類のダイアトニックコードは以下です。

クリックすると拡大します

これを元にCメジャーキーでの「トニック→サブドミナント→ドミナント→トニック」を主要和音で考えると、「C→F→G→C」となります。

「C→F→G→C」のコード進行
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これがCメジャーキーにおける最も基本的なコード進行です。

しかし、コードの順番は変えても問題ありません。


例えば、サブドミナントからトニックに進んでも良いです。

・例:
トニック→サブドミナント→トニック→ドミナント→トニック
(C→F→C→G→C)

C → F → C → G→Cのコード進行
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※トニックからドミナントに進んでもいいです。


また、そもそもトニック以外から始めても良いです。

・例:
サブドミナント→トニック→サブドミナント→ドミナント→トニック
F→C→F→G→C)

F → C → F→G → Cのコード進行
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※ドミナントから始めてもいいです。

代理和音を使ってみる

登場するコードが主要和音の3つだけの曲も多くあるので、それら3つのコードだけを使って曲を作っても全く問題ありません。

ロックやパンクなどの無骨なジャンルでは、そういった曲もあります。

それでも良いのですが、シンプルすぎて味気ない場合があるので、ここで代理和音も登場させてみましょう。

代理和音は前回の通り、主要和音の代理として使います。

使い方は主に2種類あります。

主要和音と入れ替えて使う

①基本的なコード進行:
C→F→G→C

C→F→G→Cのコード進行

このコード進行のF(サブドミナント主要)をDm(サブドミナント代理)に入れ替えます。

②変更後のコード進行:
C→Dm→G→C

C→Dm→G→Cのコード進行
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主要和音と代理和音はコードの構成音が2つ共通しているので、響きは大きく変わりません。

しかし、代理和音に入れ替えた方が少し元気さが減った分オシャレ感がでます。

変更前のFの元気感がメジャーコードの響きで、変更後のDmのオシャレ感がマイナーコードの響きです。

主要和音を、主要和音と代理和音に分割する。

①基本的なコード進行:
C→F→G→C

C→F→G→Cのコード進行

このコード進行は3種類全ての主要和音を使用しています。

それらの主要和音を「主要→代理」に分割してみます。

Cを「C→Am」、Fを「F→Dm」、Gを「G→Bm♭5」に分割すると以下のコード進行が出来ました。

②変更後のコード進行
C→Am→F→Dm→G→Bm♭5→C

C→Am→F→Dm→G→Bm♭5→Cのコード進行
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(↑別にここまで細かく分割する必要はないですが・・・)

1つのコードだけだと間延びしてしまう場合や、細かいニュアンスを変えたい場合などには主要和音を分割すれば効果的です。

コード進行制作の注意点

コードの順番を変えたり、代理和音を使ったりすると結構自由度は高いです。

しかし、コード進行を作るためのルールはいくつかあります。

主要和音と代理和音の関係性

代理和音は、同じ機能の主要和音へ進行できません。

同じ機能で進行させるときは、主要和音→代理和音を守りましょう。

 誤:Em→C → Am→C → Dm→F → Bm♭5→G

Em→C → Am→C → Dm→F → Bm♭5→Gのコード進行

これはルールを無視して、Em→C(トニック)、Am→C(トニック)、Dm→F(サブドミナント)、Bm♭5→G(ドミナント)全ての機能で「代理→主要」の進行にしてみました。

 ※途中のC→Am、C→Dm、F→Bm♭5は大丈夫です。

上のコード進行から「代理→主要」の進行が無くなるように順番を変えてみましょう。

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 正:C→Em→Am → F→Dm → G→Bm♭5→C

C→Em→Am → F→Dm → G→Bm♭5→Cのコード進行

少しスッキリした響きになりました。

※誤と書いてますが、絶対ダメという訳ではありません。
あえて違和感を利用するのはアリですが、もし使う場合は気をつけましょう。

ドミナントからサブドミナントへは進まない

トニックからは、サブドミナントとドミナントどちらへも進行できます。

サブドミナントからも、トニックとドミナントどちらへも進行できます。

しかし、ドミナントからは、トニックには進行出来ますが、サブドミナントへは進行できません。

クリックすると拡大します

ドミナントは不安定なコードなので、少し不安定なサブドミナントより、安定感の強いトニックに進みたい性質があります。

以下に例を記載します。

 誤:C→G→F→C

C→G→F→Cのコード進行

これは、G→Fがドミナント→サブドミナントになっており、ルール違反になります。

G→Fを、ルール通りのF→Gに直してみます。

 正:C→F→G→C

C→F→G→Cのコード進行

ルール通りの方がスッキリした感じがありますね。

しかし、あえてルールを破った方も、それはそれで悪くない響きがします。

というのも、実はブルースというジャンルでは、あえてドミナントからサブドミナントへ進行することが当たり前に行われています。

なのでブルースやロックなどの荒々しい印象の曲にしたいなら、あえて守らないという方法があります。

ただ、クラシックやバラードなど美しい印象の曲にしたいなら、このルールは守った方が良いです。

サビや曲の終わりなど、「終わった感」を強く出したいときはドミナント主要→トニック主要(Ⅴ→Ⅰ)に進行すれば良い

サビの終わりのコード進行を以下のようにしたと仮定します。

・例:
 C→F→G→Am 

C→F→G→Amのコード進行

これだと、微妙に終わった感がありませんね。

G(ドミナント主要)の後にAm(トニック代理)がありますので、このAmを、C(トニック主要)にしてみます。

 C→F→G→C  

C→F→G→Cのコード進行

こっちの方が終わった感が強くなります。

この様にドミナント主要からトニック主要に進行する(Ⅴ→Ⅰ)と「終わった感」が出る効果を「ドミナント終止」といいます。

逆に、曲がまだ続く感を出したいときは、トニック主要ではなくトニック代理に進行すればいいです。これを「偽終止(ぎしゅうし)」といいます。

ルールは守らなアカンのか?

これらのルールはあくまでも「慣れないうちは守ったほうが変な曲にはなりにくい」くらいの認識で大丈夫です。

このルールを無視した有名な曲はいくらでもありますし、絶対に守らなければ良い曲にならない、という訳でもありません。

ただ、特に理由がない場合は守った方が楽です。

ルールが多くて分かりにくい・・・

簡単にまとめた表を作りましたので、コード進行を作る際は参考にして下さい。

矢印の先が進めるコードです。

クリックすると拡大します

コード進行とディグリーネーム

前回の通り、コードの機能はディグリーネームによって決まるので、コード進行はディグリーネームで表すことがあります。

クリックすると拡大します

Cメジャーキーでの「C→F→G→C」だと「Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ」となります。

今回はCメジャーキーですが、もし別のキーでこの進行を使いたい時はディグリーネームにして考えます。

クリックすると拡大します

例えばCメジャーキーでの「C→F→G→C」は「Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ」なので、
Eメジャーキーにする場合は「Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ」を見ると「E→A→B→E」だということが分かります。

C→F→G→Cのコード進行
E→A→B→Eのコード進行

E→A→B→Eのコード進行を作りました。
これはEメジャーキーでの主要和音でトニック→サブドミナント→ドミナント→トニックです。

キーが違うので音の高さは変わりましたが、どちらもコード進行は同じ「Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ」です。

この考え方を使えば、既存の曲のキーを変えたい時、コード進行をどの様に変えれば良いのかがわかります。

念の為キーを変えた時用の進行表も置いておきます。

クリックすると拡大します

まとめ

曲の中でコードが移り変わることを「コード進行」という。

コード進行はディグリーネームで表す事がある。

コード進行にはある程度のルールがあり、そのルールを守って作曲すれば変な曲にはなりにくい。

守った方がいいコード進行のルール簡易まとめ
クリックで開きます。

・代理和音は主要和音の代理として使用できる
・主要和音は「主要→代理」に分割できる
同じ機能の和音での「代理→主要」は進行できない
・ドミナントからサブドミナントへは進行できない
・曲の「終わった感」はG→C(Ⅴ→Ⅰ)

コードが進行できる先を示した簡易表
クリックで開きます
クリックすると拡大します

たぶんクリックすると拡大します

やっぱりクリックすると拡大します

これらの画像を保存しておけば、曲作りの役に立つと思います。

今回で作曲基礎(知識編)は終了です。

次回からは作曲基礎(実践編)です。

いよいよ実際に曲を作ります。

次回はコチラ

ここからどうぞ

このページの内容・曲の雰囲気、使用楽器、構成、テンポ、キー、拍子を決める・曲のどこから作るかを決める・コード進行を作る 前回までの作曲基礎(知識編)で、1曲の中で使える音は分かりました。そして、それらから出来るコードと、そのルールも[…]

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