このページで伝えたいこと
・キーの中で使われる音と音の幅を「度数」という
・キーの中で使われる音の番号を「ディグリーネーム」という
前回、1曲の中で使える音を決める「キー」についてご紹介しました。
このページの内容・キーを決めれば使える音が決まる・キーは「メジャー」か「マイナー」かで使える音が変わる・主なキーは24種類ある 前回で、音は12種類あることがわかりました。 [sitecard subtitle=前回はコチラ […]
今回は、キーを決めれば使える音がわかるので、使える音同士の関係を確認してみましょう。
キー内の音と音の間隔を表す「度数」
「度数」って何?
キーを決めた時、そのキーの中で使われる音同士の幅を「度数」といい、「度」という単位で表します。
1度、2度、3度・・・という感じですね。
実際に考えてみます。
前回にて、Cメジャーキーで使用される音はドレミファソラシドだということが分かりました。
なので、Cメジャーキーで考えてみましょう。
度数の数え方
ちなみに度数は、まだ「0」が発明される前から存在している考え方なので、最小単位は「1度」です。
「0度」は存在しないので注意してください。
度数という考え方自体は、紀元前500年くらいの古代ギリシアでは既にある程度確立していたと考えられています(要出典)。
それから数百年後、5世紀くらいに古代インドにて0が数字として使われ始めたと考えられています(要出典)。
詳しくは知りません・・・
なので、同じ音であるドとドの幅は「1度」となります。
続いて、ドとレは「2度」、ドとミは「3度」、ドとファは「4度」・・・ドとシは「7度」となります。
そしてドと高いドは「8度」となります、8度をオクターブと言います。
ドレミファソラシドの最初のドから見た最後のドは「1オクターブ高いド」ということですね。
低いド→高いドは、12種類ある音を1周させたと考えられるので、
1オクターブは半音×12となります。
同様に、Cメジャーキーにおいて「レ」を基準として数えると、レとレは1度、レとミは2度、レとファは3度・・・レとレは8度となります。
数え方で度数は変わる!?
ドとレの例で考えてみましょう。
ド→レを上る方向で考えると2度になります。
しかし、ド→レを下る方向で考えると、ド、シ、ラ、ソ、ファ、ミ、レで7度になります。
音の名前が同じでも、音の高さで度数の数え方が変わり、それによって度数も変わることがあるので注意。
キー内の音の番号「ディグリーネーム」
「ディグリーネーム」って何?
キーとして決めた音を基準に、それぞれの音に1から7までローマ数字(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅵ、Ⅶ)を順番に当てはめます。ファイナルファンタジーっぽいですね。
当てはめたローマ数字を、そのキーにおけるディグリーネームといいます。
つまり、ディグリーネームはそのキーにおいてどの音が何番目の音であるかを表した番号です。
というわけで、Cメジャーキーにおけるディグリーネームの一覧表を以下に作成しました。
ローマ数字やファイナルファンタジーに馴染みがない人のためにアラビア数字(1,2,3、・・・)も載せていますが、本来はローマ数字(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、・・・)なのでローマ数字で覚えてください。
キーが変わればディグリーネームも変わる
同じ音でも、キーが変わればディグリーネームは変わる場合があります。
試しに、Aマイナーキー(ラシドレミファソラ)でのディグリーネームを見てみましょう。
AマイナーキーではⅠはラ、Ⅲがドですね。
CメジャーキーではⅠはド、Ⅲはミで、Ⅵがラなので、2つのキーではディグリーネームが違うことが分かります。
ディグリーネームは「そのキーの基準の音から数えて何番目の音であるか」を表す数字なので、キーが変われば同じ音でもディグリーネームが変わることがあります。
まとめ
キーの中で使われる音同士の幅を「度数」といい、「度」という単位で表す。最小単位は同じ音2つの幅で1度。
音の名前が同じでも、音の高さで度数の数え方が変わり、それによって度数も変わることがある。
キーとして決めた音を基準に、それぞれの音に1から7までローマ数字(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅵ、Ⅶ)を順番に当てはめたものを「ディグリーネーム」という。
同じ音でも、キーが変わればディグリーネームは変わることがある。
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