このページの内容
・キーを決めれば使える音が決まる
・キーは「メジャー」か「マイナー」かで使える音が変わる
・主なキーは24種類ある
前回で、音は12種類あることがわかりました。
このページの内容・音は12種類ある・#と♭は半音高い/低いを表す・音の名前は英語と数字で呼ぶ ズボラ音楽理論の初回です。 まずは楽典基礎ということで、音楽に関する基礎知識をご紹介します。 今回は基礎中の基礎である、音の種[…]
それらは下の鍵盤の通りです。
鍵盤がよくわからない僕みたいな人のために、12種類の音を横に並べたバージョンも置いておきます。
しかし、これら12種類全ての音を自由に使うと、まとまりの無い曲になってしまいます。
なので、1曲の中で使う音を決めましょう。それが「キー」と「スケール」です。
キーとは?
まず、12種類の音の中から作る曲の基準となる音を1つだけ決めます。
その音をキー(調)といいます。
例えば、キーをC(ド)に決めた時、楽譜等には「Key=C」の様に書かれます。
横バージョンも置いておきます。
スケールとは?
キーを決めたら、その音から高い方に「全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音」の間隔の音を選びます。
Key=Cのとき、ちょうどドレミファソラシドになります。すごい。
これがKey=Cの曲で使える音になります。
こういった「全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音」の様な、1曲の中で使える音の並び順のルールをスケール(音階)といいます。
横バージョンも置いておきます。
明るい雰囲気のメジャースケール
先程使用した「全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音」の並びのスケールをメジャースケールといいます。
「ダイアトニックスケール」と言うこともあります。
横バージョンも置いておきます。
つまりKey=Cでメジャースケールを採用した曲では、主に使える音は「ドレミファソラシド」ということになります。
Key=Cの曲には#や♭は特別な場合を除いて登場しないんですね。わかりやすい。
メジャースケールを使って作られた曲は、少し明るめの雰囲気になりがちです。
そして「Key=Cでメジャースケールを使っています」というと、長くてめんどくさいので、キーとスケールをまとめて「Cメジャーキー」とすることが多いです。
(キー+メジャースケール=メジャーキー 的な)
この様に、メジャースケールは言うのを省略されることが多いです。
そのため、普段耳にする多くの曲では、スケールについて特に記載がない場合はこのメジャースケールを使っている場合が多いです。
まとめると「この曲はCメジャーキーだ」ということは、「この曲は主にドレミファソラシドを使った曲だ」という事が分かります。
暗い雰囲気のマイナースケール
もう1つの主なスケールとしてはマイナースケールがあります。
マイナースケールには主に3種類ありますが、最も基本的な1つだけ紹介しますので、それだけとりあえず覚えてください。
基準となる音(キー)を決めたら、その音から高い方に「全音・半音・全音・全音・半音・全音・全音」の間隔の音を選びます。
この「全音・半音・全音・全音・半音・全音・全音」の並びのスケールをナチュラルマイナースケールといいます。
作るのが面倒なのでピアノ鍵盤バージョンは省略
明るい雰囲気のメジャースケールに対して、マイナースケールで作られた曲は少し暗めの雰囲気になりがちです。
メジャースケールの時と同じ様に、キーとスケールをまとめて「Cマイナーキー」のように言うことが多いです。
(キー+ナチュラルマイナースケール=マイナーキー 的な)
上の図の通り、Cマイナーキーの曲で使える音は「ド」「レ」「ミ♭」「ファ」「ソ」「ラ♭」「シ♭」「ド」になります。
「ミ♭」は「レ#」と同じですが、Cマイナーキーには「レ#」に名前が似ている「レ」が既にいるので、あえて「ミ♭」と書きました。
「ラ♭」「シ♭」も同様です。
また、マイナースケールを使った曲のキーを書く時は「m」をつけます。小文字のエムで「マイナー」と読みます。
Cマイナーキーの曲であれば「Key=Cm」(読み:シーマイナー)と書きます。
Cマイナーキーの曲で使える音は「ド」「レ」「ミ♭」「ファ」「ソ」「ラ♭」「シ♭」「ド」って、#とか♭が付いてわかりにくい!
という人もいるかと思います。僕ですね。
そんな人のために、偶然にもKey=Am(エーマイナー)であれば、その曲で使える主な音は、ちょうどドレミファソラシドを「ラ」から初めて一周した「ラシドレミファソラ」になります。#も♭も無い。これならわかりやすい。
作るのが面倒なのでピアノ鍵盤バージョンは省略
つまりCメジャーキーとAマイナーキーは使える音が同じです。
どちらも「ド」「レ」「ミ」「ファ」「ソ」「ラ」「シ」の7種類ですね。
キーって何種類あるの?
前回の通り、音の種類は12種類あります。
では、主なキーの種類は何種類あるでしょうか?
答えは「24種類」です。
なぜなら、12種類の音それぞれを基準として、メジャーキーとマイナーキーの2種類があるので、12×2=24種類です。
一覧表を作成しました。
音が同じキーがある!
さて、Cメジャーキーは「ドレミファソラシド」から構成されており、Aマイナーキーは「ラシドレミファソラ」から構成されているとご紹介しました。
つまり、CメジャーキーとAマイナーキーはどちらも「ド」「レ」「ミ」「ファ」「ソ」「ラ」「シ」の7種類の音から構成されています。
CメジャーキーとAマイナーキーの様に、メジャーキーとマイナーキーには、構成する音が同じになる組み合わせがそれぞれ存在します。
まとめたものが以下です。
メジャーとマイナーは表裏一体ということですね。
ただ、構成する音が同じだからとはいえ、それぞれの音の機能は異なります。
主には、複数の音を組み合わせて作る和音の話になりますが、ややこしいので今回はスルーします。
「構成する音が同じでも、その音の役割は同じではないんやなぁ」とだけ漠然と覚えていればOKです。
後々にご紹介しますので、問題ありません。
理解しやすいキーは何?
このサイトでも、または音楽理論について書かれた本でも、理論を説明したり理解したりする際に使用されるキーは「C」または「Am」になることが多いです。
なぜなら、この2つのキーで使える音はどちらも「ドレミファソラシド」なので、#や♭の様な記号が登場しないからです。
そして、ピアノで考えると白い鍵盤だけなので、非常に使いやすいですね。
まとめ
12種類の音の中から作る曲の基準となる音を1つだけ決めたとき、
その音をキー(調)という。
1曲の中で使える音の並び順のルールをスケール(音階)という。
キーとして決めた音を基準に「全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音」の順に間隔を空けて、曲中に使う音を選ぶ事を一般的にメジャーキーという。
キーとして決めた音を基準に「全音・半音・全音・全音・半音・全音・全音」の順に間隔を空けて、曲中に使う音を選ぶ事を一般的にマイナーキーという。
主なキーは全部で24種類ある。
その中でもCメジャーキーとAマイナーキーは#と♭が必要ないので理解しやすい。
次回はコチラ
このページで伝えたいこと・キーの中で使われる音と音の幅を「度数」という・キーの中で使われる音の番号を「ディグリーネーム」という 前回、1曲の中で使える音を決める「キー」についてご紹介しました。 [sitecard subtit[…]
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