【予想】これから先のAIと音楽について考える【妄想】

近年、AIの進化が凄まじいです。

AIチャットのChatGPTに始まり、AI画像生成のStable DiffusionやMidjourneyなどの芸術分野にも広がってきました。

作曲AIではStable AudioやSuno AIなどが出てきましたね。
使ってみた感想は以下です。

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自動で作曲してくれるツールとか無いかなぁ・・・ という人にとって最高なツールが先日発表されました。 それは、AIが文字から曲を作成してくれるツール「Stable Audio」です。 わいやで。 今回は、iPhone[…]

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曲作ったるで 音楽生成AIのヤベェヤツが来ました。それが「Suno AI」です。 今回は、iPhoneでSuno AIを使用して曲を出力してもらいましたので、それについてご紹介します。 また、後日Suno AIで[…]

また、僕も作曲においてミックスとマスタリングはAIに手伝ってもらってます。

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こんな人におすすめ・ミックスとマスタリングがわからない作曲初心者(僕)・ミックスとマスタリングに時間をかけたくない人(僕)・簡単に制作楽曲のクオリティを上げたい人(僕)・僕 作曲や編曲が完了したとしても、まだ「音楽」としては完成して[…]

今回は、このAI技術の発展によって将来の楽曲制作はどうなるのかを考えてみます。

あくまでも、しがない自称ボカロPの妄想です。

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現時点での作曲AIの実力

現時点での作曲AIは、既にそれなりに実用段階にあると思います。

特にSuno AI。

https://twitter.com/MONACA_kosaki/status/1734817881366671377?s=20

Suno AIはあの神前暁さんがヤバいと言うレベルなので、人間の実力を超える日もそう遠くないのかもしれません・・・。

ただ、まだ有効活用するには足りない機能がいくらかあります。

・MIDIでの書き出し
・フルコーラスの作成
・各楽器ごとのデータ出力
などなど・・・。

悪く言えば「曲をポン出ししてくれるだけ」なので、自分で曲を作らない人にとっては画期的なツールなのでしょうが、自分で曲を作りたい人にとっては痒いところに手が届かない様な気がします。

実際に、僕は現時点ではまだゴリゴリに使おうとは思ってません・・・。

遊びとかアイデア出し程度になら使うかもなぁって感じですが、Stable Audioもリリース直後に数回使っただけで結局使ってませんしね。

そもそも参考にする目的なら、わざわざ発展途上のAI曲を聴くよりも気に入った曲を、それこそ神前暁さんの曲を聴いた方が得られるものも多いと思います。

AIの技術への興味や好奇心の観点では、AI曲を聴くのはソソりますな。

(予想)これからどうなるのか?

あくまでも予想と個人的な希望も含みますが、AI作曲は将来的に以下の機能が追加されていくと考えます。

・各楽器ごとのMIDIでの書き出し
・フルコーラスの作成・曲の長さの指定

・画像から音楽を生成、またはその逆
・楽曲データを読み込んで似た曲を作る(Music To Music、m2m的な)

・追加学習(LoRA的な)
・コード進行の表記、編集
・転調

これらの機能を持った楽曲生成AIサービスが作られていくんじゃないかなぁ・・・と予想しています。

そして、もしMIDIで書き出す機能が開発されたら、楽曲生成AIを搭載したDAWが登場する、もしくはDAWにAI作曲補助機能が搭載されると考えています。

画像生成AIと似た感じの機能になっていくのかと・・・。
そんでLogic Proにはドラムの自動生成機能的なものは既にありますしね。

個人的には「各楽曲ごとのMIDIでの書き出し」「楽曲データを読み込んで似た曲を作るm2m」「LoRA的な追加学習」が開発されたら、金額次第ではありますが使うかもです。

というか、使わなければ時代について行けなくなっていくのでは・・・?とさえ考えています。

SUPER GTに軽自動車で参戦するくらいのスピード感の違いがありそう。

そうして進化した楽曲生成AIの使い道としては、自分が作った曲をAIに学習させたりm2mでアイデア出しを手伝ってもらい、AIから出力されたMIDIデータを参考に編集したりして曲を作っていく・・・のかな。

要するに自分の思考回路をAIに学習させて、自分が二人いるような状態にする様になるのかと。

法的に問題なければ、他の誰かの曲を分析するのにも役立てそうです。
その辺の著作権をはじめとした法的解釈について、現時点では分かりませんが・・・。

ただ、楽曲生成AIはあくまでも「80点の楽曲を数分で作れるようになる」くらいの性能になると思います。

完璧なものは作れず、最終的には人間が好みによって手を加えて完成になるかと。

ただ、その80点の楽曲というのはあくまでも作曲者目線の点数であり、聴く側からすればそれがほぼ100点だったりする可能性はあります。

現時点では楽曲生成AIより先行している画像生成AIもそれくらいのクオリティかと。
僕みたいな絵の素人が見たら良い感じの絵が出力されますが、絵を描く実力がある人からすれば恐らく手を加えないと違和感がすごい・・・といったイメージです。

つまりザックリ言うと「作曲者がアイデアをAIに入力する→AIが曲を出力する→作曲者がそれを編集して完成」といった流れになるのかなぁ。

(予想)これから必要になりそうな能力は?

それを踏まえた上で、これから先の音楽制作活動において必要となる能力を考えてみます。

・0から1を生み出す発想力
・80を100にする発想力
・音楽を作りたいという気持ち

AIの有無に関係なく必要な能力ではあるでしょうけども。

0から1を生み出す発想力

まずは「0から1を生み出す発想力」
プロンプトを打ち込んだり楽曲データを読み込んだりして、それっぽい曲を作るAIがあるとします。
そのAIを使用して作曲したとしても、作曲者が具体的にどんな曲を作りたいかの構想がないとAIがポン出しした普遍的な曲しか生まれず、良い曲にはなりづらいのではないでしょうか。

なので、まずは脳内で具体的にどういう曲を作りたいかを考える発想力が必要になると思います。

80を100にする発想力

次に「80を100にする発想力」

前述の通り、AIが作ったものはあくまでも100点ではなく80点くらいで、それに人が手を加えて100点の作品とする流れになるかと予想します。

そこで、そのAIが生成した曲に対して具体的に何にどう手を加えれば良いかは、音楽を作った経験、音楽理論の知識と、それを身をもって体験した経験が重要なのでは?と考えます。

それが無いと、AIが出してきた曲が良いのか悪いのか、それにどう手を加えれば良いのかが分からないでしょうから。

音楽を作りたいという気持ち

AIの発達によって手軽に良い曲が大量に出来るようになります。

音楽にあまり興味がない人でも、適当にプロンプトを打ち込めば80点くらいの曲が量産できる時代が来ると思います。

それでもなお、自分の音楽を作りたいという気持ちを持ち続けることが大切なのではないでしょうか。

音楽を作りたいという気持ちや好奇心、探究心が「0から1を生み出す発想力」「80を100にする発想力」に繋がっていくと僕は思います。

まとめ

しらんけど。

いやほんまに分かれへん・・・。

そもそも数年前まではこんなにAIの技術が発達してるとは想像もしていなかったので、僕がこの記事で書いた予想も数カ月後には周回遅れになっている可能性は大いにあります。

この記事はこのままAI技術が発達したら・・・の仮定なので、どこかの段階で法規制が進んだりしてストップする可能性もあります。

というかこのままだと将来的にはイラストや音楽などの芸術は、AIなどの技術の発展によって大量生産が可能になるでしょう。

例えば衣類も手縫いだった時代があり、その当時の裁縫技術は現代より専門的で、芸術的だったのでは。
それが時代を経てミシンなどが開発され、やがて製作機械が生まれて工場での大量生産が可能になりました。

その様に、芸術品はやがて工業的になる可能性はあります。しらんけど。

これを「芸術の工業化」と勝手に呼んでます。

ただ、工業製品も一定の品質を担保するためには、機械で製造した後に人の手による管理が必要です。

音楽やイラストなどの芸術品も大量生産が可能になれば、AIが作ったものを人が手を加えて品質管理するのが主流になるかもしれません。

AIの発展というものは、良くも悪くも色々な分野で世界を大きく変えるでしょう。

ただ、そんなAIという大きな波に立ち向かって飲まれてしまうくらいであれば、もう割り切ってその大きな波に乗る方法を考えた方が建設的かと思います。

つまりAIは人類が戦うべき相手ではなく、人類が利用する道具として捉える。
AIを敵視するのではなく、AIをどうやって有効活用するか。

そもそも、かつては音楽業界もDTM技術の発展で大きく変わったでしょう。

DTMによって楽器を演奏する必要なく曲が作れてしまいますから。

その時にDTM技術の波に飲まれてしまい音楽を辞めた人もいれば、その技術の恩恵を受けて音楽活動している人もいます。

実際僕も恩恵受けてますしね。パソコンで一人で曲作ってますから。

なので、僕は出来るだけ発展した技術を活用する方法を考える方向でやってみようかと思います。

AIが発展しても必要となる能力、主に作詞や編曲能力を高めたいですね。

また、音楽生成よりも画像生成の方がAI技術は先行している印象ですので、画像生成AIが与える各業界への影響も参考になるかもしれません。

しらんけど。

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