【レビュー】「凡人が天才に勝つ方法/つんく♂」を読んだ感想【書評】

最近出た、つんく♂さんの本を読みました。

この本は、音楽活動を頑張りたい僕にとっては大きなヒントとなる本だと思ったので、この本を読んで得たことをまとめます。

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どんな本?

この本は、音楽プロデューサーであり、自身もミュージシャンとして活躍したつんく♂さんが書いた本です。

内容は、ざっくり言えばつんく♂さんのnoteを基に内容を追記・編集したものです。

つんく♂さんのnoteでは、この本の序章が無料公開されてますね。

カテゴリーとしては「ビジネス」とか「自己啓発」に近いかもしれません。

ただ、音楽活動において重要な情報(曲のアイデアの出し方など)も多々ありますので、特に音楽活動をしている人にとっては色々と面白い内容だと思います。

あとはモーニング娘。の裏話的な内容もあるので、モーニング娘。ファンも楽しめるかと。

この本を読んで思ったこと

では、この本を読んで思ったことをまとめます。

著作権の関係で、出来るだけ内容には触れないように気をつけます・・・。

とにかく数を打て

一撃必殺の素晴らしい曲を作れる様な天才ではない凡人は、数を打って試行回数を稼いでいくしかないです。

これは僕も以前からそんな感じの事を考えていて、記事を書きました。

ここからどうぞ

先日、ボカロPデビューしました! https://youtu.be/lHtLu7J7J_w?si=ecbaDS6HBoNYs593 んで、他の人の曲とかと聴き比べて思ったことがあるのでまとめてみます。 俺ってマジで才[…]

たとえ才能がなくとも、数を打っていくにつれて、自ずと上達するでしょう。

なぜなら、数を打つにつれて上手くいったポイント「あ、これ好きかも」という要素が段々と分かってくるようになるからです。

それを繰り返してしていくうちに、作る曲の平均点がだんだんと上がっていきますし、作った曲も積み重なっていきますので、単純にヒットする確率が上がっていきます。

この本に書いてあったことに少し触れますが、ヒットすると思ってなかった曲が大ヒットしたり、逆に絶対売れる自信があった曲が案外売れなかったり・・・ということがあるそうです。

これは僕も実際に似たような事を感じています。

作った曲をフリーBGMとして公開していますが、わりと気に入っている曲が全然ダウンロードも再生もしてもらえなかったりします・・・。

逆に「これノリで作ったけどクオリティ自体は高くないよなぁ・・・」という曲がダウンロードしてもらえてたりします。

その作品に対する愛着や苦労などと、その曲の需要は決して比例しないんですね。

だからこそ、数を打って確率を上げることが大切かと思います。

自分らしい音楽を追求せよ

ここでいう”自分らしい”とは、「綺麗にまとまったものではなく、時には大胆にルールをはみ出した行動もとってみる」ということです。

というのも、凡人は才能に恵まれた天才や、豊富な機材や資金、そして実力を持つプロと真っ向勝負しても勝てないからです。

ならば、勝負のしかたを考える。

綺麗な丸を作る技術では実力のある人達と戦えないので、尖ったものを作って引っかかる作戦です。

で、その自分の中で尖ったものを見つけるためにも数を打つ必要がありますね。

要するに、数を打つことが大切です。

耳に残るフレーズを大切に

流行っている曲は、その曲のサビなどの印象的なフレーズを口ずさめることが多いです。

凡庸なメロディ、凡庸な歌詞だと誰の心にも響かないということですね。

ネイティブ関西人の多くは「関西電気保安協会」「ホテルニューアワジ」という文字だけで、脳内で歌ってしまいます。

「流行っているからよく聞く∴耳に残る」という可能性もありますが、「耳に残る∴流行る」といった方が正しい模様です。

で、その耳に残るフレーズを狙って作れる人たちがプロです。

プロやべぇ・・・。

そんなプロたちは、ボツ曲も含めて夥しい数の曲を作った経験値があるからそういったものが狙えるようになっています。

つまりは、数を打つことが大切です。

まとめ

つまり数を打つことが・・・ずっと言ってますねコレ。

ですが、つんく♂さんはこの本を通じて、何事もまずは「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる精神」で取り組むことが大切ということを伝えたいんだと思います。

僕もとりあえず100曲作ろうと思ってますが、その方向性自体はそれほど間違っていないと認識しました。

むしろ100曲では少ないくらいだそうです。

というのも、つんく♂さんは年間100〜130曲を15年以上リリースし続けていたことがあるそうです。

この数は”リリースした曲”なので、ボツ曲は含まない模様・・・マジですか・・・。

単純計算で、3日に1曲以上作ってたんですね・・・。

それくらい作っていれば、凡人の中の先頭には立てるとのこと。

この本を読んで、とにかく数をこなすことの大切さを再認識しました。

ちなみに今回ご紹介したものは、この本のほんの一部です。
本の、ほんの一部(激ウマギャグ)

コレ以外にも曲のアイデアの出し方もあり、ビジネス的な観点やノウハウもあり、モーニング娘。の裏話もありで、非常に面白い書籍でした。

追記

まさかの、つんく♂さん御本人からリアクションを頂きました・・・。

恐れ多い・・・ありがとうございます・・・。

つんく♂さんに100曲作るって言ったからには作れよ俺。大言壮語になるなよ。

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