簡易防音室OTODASUって本当に意味あるの?
という疑問はありませんか?
決して安い買い物ではありませんから、「もし購入した時に失敗したらどうしよう」という不安もあると思います。
僕はOTODASUを実際に2023年に購入して以降、DTM・宅録・カラオケ・楽器練習などで使用してきました。
防音室が欲しかったので、OTODASU買いました! S-OTODASU Ⅱ LIGHT 12×12 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a[…]
この記事では、購入前に知りたかった「実際のところ意味あるの?」という疑問を、体験と数値の両面から丁寧にお伝えしていきます。
結論から言うと、OTODASUは「購入する意味や価値は非常にある。ただし過信は禁物」と断言します。
間違いなく”創作活動の強い味方”になると思いますよ。
防音室の導入に対する判断材料になれば幸いですね。
「OTODASUは意味ない」と言われる理由とは?

OTODASU(オトダス)を調べていると、「意味ない」「効果が薄い」といった声をよく見かけますよね。
僕も購入前はその評判が気になって、かなり迷いました。
けれど実際に使ってみると、よくある否定的な意見に対する回答を自分の中で見出しました。
ここでは、ネット上でよく言われる「OTODASUは意味ない」とされる主な理由を3つ取り上げて、ひとつずつ考えていきます。
完全防音ではない
まず一番多い意見が「OTODASUは完全防音じゃない」というものです。
確かに、これは事実ですね。
実際に完全防音とは言えないと思いますし、メーカー側も完全防音を売りにしていないでしょう。
もし完全防音を求めるなら、OTODASUの価格帯(20〜30万円前後)では到底不可能です。
その希望は防音施工会社に依頼し、しっかりした防音室を制作してもらえば、相応に叶う性能になるでしょうけど・・・費用的にはOTODASUより一桁増えると思います。
簡易防音室であるOTODASUはあくまでも、「完全防音」ではなく「お手軽に生活騒音を大幅に減らす」ことを目的に作られているでしょうから、完全防音は難しいと考えます。
値段の割に静かにならない
次に多いのが「値段の割に静かにならないのでは」という声です。
確かに、設置直後は「思ったより音が漏れる」と感じる人もいるかもしれません。
ですが、OTODASUはほんの少しの工夫で性能は飛躍的に向上します。
代表例としては、内壁に遮音シートや吸音材を追加するだけでもかなり静かになります。
先日、OTODASU を購入しました。 [sitecard subtitle=ここからどうぞ url=https://rikiya-ieshima.com/otodasu230506 target= blank] (fun[…]
個人的には、OTODASUは“完成品”として使うより“防音室の土台”として捉え、「自分の目的に合わせてカスタマイズすることで実力を最大化出来る」と考えます。
DIYの方が安くて高性能なのでは
「そもそも自分で防音室を作ればいい」という意見もあります。
今やインターネット上には情報も色々ありますし、DIYに慣れている方なら材料を集めて防音ブースを作ることは、もはや不可能ではありません。
僕も最初は自作しようと思って木材や遮音材を調べたりしていましたし。
ただ、DIYには時間・設備・技術・体力が必要です。
それなら、OTODASUは最初から防音室の“骨格”が完成しているため、そこに遮音シートと吸音材を足すだけで完成するのでは?と思った次第です。
この様に「DIYで作る前提の土台」としてOTODASUを選ぶのも、非常に合理的な選択だと思います。
OTODASUなら分解・再組み立ても一人で出来るので、引っ越しもしやすいですし。
動画で実測!実際の防音効果は?

ここからは、僕がOTODASUを2年以上使ってきた中で感じた“リアルな防音性能”についてご紹介します。
ネットのレビューだけではわかりにくい実測値や体感も含めて、具体的にお伝えしますね。
僕の使用環境:DTM・宅録・カラオケ・楽器練習など
僕は主にDTMや宅録、そしてカラオケなどでOTODASUを使用しています。
しかし購入前は「本当に楽器の練習出来るの?実際の防音性能はどれくらいなの?」と気になっていました。
そこで、僕が騒音計で測ってみた動画をご覧ください。
防音性能はどれくらい?
まず、無改造の状態での測定結果は以下の通りです。
- 初期状態のOTODASU
- 内部 (約73dB)→ 外部(約53dB): 約 -20dB
- 外部 (約71dB)→ 内部(約56dB): 約 -15dB
次に、DIYで隙間を埋めたり、遮音シートと吸音材を追加した“改造後”の数値は次の通りです。
- 改造OTODASU
- 内部(約82dB) → 外部(約52dB): 約 -30dB
- 外部(約77dB) → 内部(約50dB): 約 -27dB
この差は大きく、ちょっとした改造で体感的にも「音漏れがかなり減った」と感じました。
参考として、音の大きさは以下のイメージだそうです。
| 音の大きさ(dB) | 生活音の例 | 体感イメージ |
|---|---|---|
| 90dB | バイクのエンジン、カラオケ店の中 | かなりうるさい |
| 80dB | 電車の車内、ドライヤー | 会話が難しいくらい |
| 70dB | 掃除機、にぎやかなカフェ | 少し大きな声で話す必要あり |
| 60dB | 通常の会話、静かなオフィス | ふつうの生活音レベル |
| 50dB | 図書館、エアコンの風音 | 静かで落ち着いた環境 |
| 40dB | 住宅地の夜間、静かな公園 | とても静か |
| 30dB | 深夜の寝室、ささやき声 | ほぼ無音に近い |
①改造OTODASUなら約80dB(電車内)を、初期OTODASUなら約70dB(カフェ)を約50dB(図書館)に。
②改造OTODASUなら約80dB(ドライヤー)を、初期OTODASUなら約70dB(掃除機)を50dB(エアコン)に減衰できる
・・・というイメージですかね。
OTODASUの中で歌っても、人の話し声が遠くの部屋で聞こえる程度にまで抑えられます。
日常生活における音楽活動においては、十分な性能なのではないでしょうか?
完全防音ではないけど実用的
もちろん前述の通り、OTODASUは完全防音ではありません。
ただ、防音効果は上記の通りで、ちょっとした音楽活動においては非常に効果的です。
実際に歌を録音しても、部屋の外では“普通の会話程度の音量”に抑えられるレベルですね。
OTODASU内でカラオケをしても、騒音トラブルに発展したことは一度もないです。
「意味がない」と感じた人の共通点は?

ここまで読んで「それでも満足するレベルではないよね?」と思う方もいますよね。
そんな人達には、ある共通点があるような気がします。
それは、“簡易防音室に対する期待値の高さ”です。
ここでは、「意味がない」と感じた人に当てはまりそうな3つのパターンを紹介します。
「24時間いつでも好き放題音楽ができる環境」を期待している
一番多いのがこのタイプでしょうか。
「深夜でも大声で歌いたい」「ギターをジャカジャカ鳴らしても大丈夫」といった“完全自由な防音空間”を求める人は、簡易防音室では満足できないでしょう。
それはプロの防音業者に頼んで、百万円を超える規模の施工をしないと難しいと思います。
OTODASUはあくまでも「演奏・歌唱を生活音レベルに出来る静かさ」を手軽に実現すること目指した製品でしょうから。
「同居人に聞こえないこと」を期待している
「家族や隣の部屋にまったく聞こえないレベル」を期待している人も少なくありません。
ですが、完全に“無音”にするのは構造上ほぼ不可能です。
とはいえ、歌声くらいなら「迷惑にはなりづらいレベル」までは抑えられるのではないでしょうか。
先程の動画でも、改造後ならそれなりの音量を生活音レベルに出来てますよね。
生活音と混ざる程度に減れば、十分に“静かな空間”と言えるのではないでしょうか。
レコーディングブースにしたい
もう一つ多いのが、「OTODASUをレコーディング用ブースにしたい」という考えですね。
ここで重要なのが「”防音”は主に”遮音”と”吸音”の2つの要素から成る」という点です。
遮音とは「音を跳ね返す」ことで、主に硬く重い素材が有効です。
吸音とは「音を吸収して減衰する」ことで、主に柔らかくて複雑な形状をしていることが有効です。
OTODASUは樹脂製パネルで構成されているので、防音においては遮音性能(音を外に通さない力)がメインです。
そのため、吸音性能(反響を抑える力)は低めなんですね。
しかし、レコーディング用途で使うなら、音の反響を抑えるために高い吸音性能が必要となります。
OTODASUは初期状態ではなかなか反響するので、もしレコーディングブーストして使用するなら壁に吸音材を追加するのが必須です。
改造が前提になるということですね。
それでも買う価値がある理由

ここまで「OTODASUは意味ない」考える場合の理由を見てきましたが、個人的にはもちろん「買う価値は十分ある、買ってよかった」と感じています。
むしろ、使い方や性能を把握すればコスパの良さに驚くはずですよ。
ここからは、僕が実際に感じた“買ってよかった理由”を4つ紹介します。
自宅カラオケが可能な防音性能なら日常生活で十分なのでは
僕がOTODASUを買って最初に感じたのは、「自宅で思いきり音楽を楽しめるって最高!」ということでした。
例えば歌っても外に漏れる音は会話程度なので、近所迷惑になりづらいです。
普通の集合住宅で気軽に楽器練習やカラオケができる防音性能は、それだけで大きな価値がありますね。
流石に夜中に本気で歌うのは難しいですが、そもそも夜中に本気で歌わないので問題ありませんし。
気が向いた時に、すぐ楽器の練習や録音が出来る環境があるのは、計り知れないメリットなんですよ。
声や音漏れは「無くす」ではなく「減らす」という現実を見よ
防音の目的を「ゼロにする」から「減らす」に考え方をシフトすると、OTODASUの価値が一気に見えてきます。
音が“完全に消える”ことを期待すると、理想と現実のギャップが生まれます。
しかし「迷惑にならないレベルまで減らす」と考えればかなり現実的ですね。
実際、約-30dBの遮音性能はかなり高く、”歌ってみた”くらいなら十分にコントロール可能なのではないでしょうか。
一人暮らしなら誰にも迷惑をかけずに音楽活動が出来るので、その安心感は何物にも代えがたいんですよ。
創作活動の環境が整うと時間・集中力が大幅にアップ
防音室の恩恵としては副次的ですが、「集中できる環境を得られる」という効果があります。
静かな空間は、作曲やミックスなどの細かい作業に没頭するのに最適です。
外の生活音や人の気配が遮られるだけで、作業効率が大きく変わりますよね。
狭い空間で自分だけの世界に閉じこもる感覚が心地いい人には、OTODASUはちょうど良いんですよ。
引っ越ししても問題なく使える
OTODASUは組み立て式の構造なので、引っ越しや模様替えの際にも問題なく対応できます。
僕も一度引っ越しを経験しましたが、分解・再組立ては数時間で完了しました。
設置場所も気軽に変えられますし、経年劣化を気にする必要もあまり無いでしょう。
この様な、安心して長く使え、持ち運べる防音室というのは、結構貴重なものです。
まとめ:「意味ない」と言われる理由と、本当の価値

ここまで、OTODASUが「意味ない」と言われる理由から、実際の防音性能、そして使う価値までを詳しく見てきました。
最後に要点をまとめておきましょう。
- 「意味ない」と言われるのは、簡易防音室に過度な期待をしている人が多いから
- 実際の防音性能は改造前は約-20dB前後、改造後で約-30dB前後、日常レベルでは十分実用的
- 少しのDIY改造で性能を大幅に引き上げられる
- 歌や配信、DTMには問題ない防音性は実現できる
つまり、OTODASUは「完全防音を求める人」には向きませんが、「周囲への影響を軽減する作業空間を確保したい人」にとってはコスパ最高の簡易防音室です。
僕も2年以上使ってきて、本当に買って良かったと感じています。
“OTODASUを買ったお陰で出来た事”も沢山ありますから。
なので、あくまでも僕の使用範疇による実体験からの断言ですが、OTODASUには「意味があります」し「購入する価値も大いにあります」




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