この曲のコンセプトについてです。
2曲目「Aged child」を投稿しました。 YouTube https://youtu.be/Q3sq4h1CpVQ?si=8Gm1UE4qhp8cYpRR ニコニコ動画 【初音ミク】Aged child【[…]
誰にも嫌われない人は、誰からも好かれない

これはかつて僕が言われた言葉です。
21歳くらいの頃でしたかね、僕はカートレースに没頭していました。
その頃、お世話になっていた人に言われました。
「お前、誰からも嫌われたくないと思ってるやろ?なんかずっとビクビクしてんで。」
「もっと自分を出していこうぜ。今のままでは誰からも嫌われへん代わりに、誰からも好かれへんわ」
「俺を見てみろ。言いたいこと言ってるから嫌われてるけど、その分信頼してくれる人はちゃんと居るやろ」
「お前は根が良い奴やねん。お前らしくおったら嫌いになるやつなんかおらん」
「もし嫌われたらそんな奴ほっとけ」
文言はうろ覚えですがそんな感じ
僕はなるべく他人に合わせて嫌われないような立ち回りをいつの間にか無意識に身につけていたみたいです。
子どものまま歳をとった人は”大人”ではない

自分のやりたいこと、なりたい姿を忘れて、世間的に良いとされる人生をトレースするのが正解とされる価値観は、正直に言うと一般的です。
それに疑問を持つ人は少なからずいるものの、その流れに身を任せるのが楽ですしリスクも少ないですし。
しかし、自分らしさを失って一般的な価値観に染まった人は、歳を重ねてもどこか空虚に映ります。
それは、外面は時間とともに大人になるものの、内面が子供のまま固定されている事が要因なのかもしれません。
僕は、”大人”とは年齢や立場を示す言葉ではなく、深さを表す単位のように感じています。
たとえ結婚して子供が生まれても、場合によってはただデカい子供が小さい子供を生んだだけであり、そのデカい子供は”親”ではあるものの”大人”であるとは限らないものです。
“大人である”と誇示するのは子供の特徴

そういった人は、自分のことを他人より大人だと認識し、”故に周囲より立派である”と誇示したがりがちです。
ときに僕は、”年上だから”というだけの理由で人より偉いとは思いませんし、逆に”年下だから”という理由で人より劣るとも思いません。
これは僕が子どもの頃からの価値観ですが。
当時の年上の人たちに対して、こんな感情を抱いていました。
この人たちは親が産んだタイミングがたまたま僕より数年早いだけなのに、なぜその一点だけでこんなに偉そうなのだろう・・・?
同時に、年下の人たち対してはこの様に感じていました。
逆に自分はこの子たちより、たまたま早く生まれただけ。それは自分の選択や努力ではない。
だから僕はこの子たちより偉くもなんともない。
年齢というのはあくまでも、ゲームで言うところの「プレイ時間」であり、「レベル」ではないのです。
そのプレイ時間も、たまたま親が電源をONにしたタイミングですし、誇示できるものではないでしょう。
だから僕は相手の年齢に関わらず、デフォルトが敬語です。
なのにそのプレイ時間の一点だけで”自分の方が大人だ”と誇示するのは、あまりにも幼稚に感じます。
とはいえ、自身もまだ子供です

偉そうに言いましたが、僕もまだまだ大人ではないです。
「もう大人なんだから」と言われたことがある人もいるでしょうが、その発言の文脈は「我慢しなさい」というニュアンスに続くことが多いでしょう。
世間一般的に大人というものは我慢する生き物であり、自分らしさを失ってでも社会に迎合される形に己を作り変える事が求められます。
僕はそれに耐えられない、故に大人になれない、そのまま歳をとってしまった子供です。
どちらの姿も美しいものである

でも、価値観は人それぞれです。大人の定義も人それぞれです。
自分らしさを捨てて社会に適応している人は紛れもなく大人ですし、それは美しいものです。
対して、自分らしさを持って突き抜けた存在になれば、それもまた大人であり美しいものでしょう。
どちらにも振り切れない人は「自分は大人だ」と思っている子供かもしれませんね。
まぁ僕も「もっと大人になれたらな・・・」と思っているうちは、まだまだ子供なんでしょうね。
『Aged child』
そんな曲です。
求めて望んで その姿をして
咲く花の形と影はただ綺麗だ
眩い光が私を照らした
憧れてたのは描いたままの姿
それはもう忘れた 誰もがそうだから
目指したのは ただ求められた姿
笑われた 嫌われた
合わせるクセがついた
らしさにはフタをしたまま
時だけが過ぎた
逸らして流して 風に従って
あるがままを諦め続けて
求まれ望まれ その姿をして
咲く花の形と影はただ綺麗だ
これが正しいのさと 理由を探した
間違いじゃないよと認めてもらいたくて
どれが正しいのかと 自信がないから
目指したのは 誰かに許された姿
隣を見て 周りを見て
合わせるクセがついた
あの日に描いた姿
捨てることができぬまま
逸らして流して 風に従って
あるがままを諦め続けて
望みを叶えぬ それが大人なら
私は歳をとってしまった子供さ
笑われて嫌われて
やめるのはもうやめた
捨てられなかった姿
それこそがあるがまま
愛しく隠して守り続けてた
かつての光が輝くから
求めて望んで その姿をして
咲く花の形と影はただ綺麗だ
さいごに

本当の大人は、自身を大人と思っていないものかもしれません。
反対に、自身を大人だと思っている人は、おそらく子供でしょう。
また、大人になりたいと願うのは子供である証拠です。
じゃあ”大人”とはどういう人なのかというと、「自分が大人であるかどうかをわざわざ考える必要がない人」のことかもしれませんね。
故に、僕は到底大人にはなりきれないでしょう。
多分。
しらんけど。
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