【レビュー】Amazonで8000円の激安ウインドシンセサイザーを購入した話【fangzi デジタル管楽器】

弾いてみた動画を作るためにトランペットの音がほしい・・・!

最近楽器の練習にハマっていまして、やりたい曲にトランペットなどの吹奏楽器が含まれていることがあります。

その時に実際の吹奏楽器を買って練習するのは、練習場所の確保や、そもそもの演奏難易度的に超えるべきハードルが高すぎる・・・。

かといって、MIDIキーボードで吹奏楽器のパートを演奏するのも何か味気ない・・・。

見栄え的にも、吹奏楽器の音は吹奏楽器から出てほしいところがあります。
鍵盤からトランペットの音が出てるのは何かしっくり来ません・・・。

これはどうしたものか・・・と考えた結果、MIDI入力ができるウインドシンセサイザーを使うという発想に至りました。

ということで、今回はAmazonで買ったウインドシンセサイザーのレビューをしてみます。

結論を言うと、思ったよりめちゃくちゃ良かったです。
というより、入門用やちょっと持ち運ぶ用のウインドシンセサイザーとしてベストかもしれません・・・!!

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ウインドシンセサイザーとは?

シンセサイザーというと、一般的には「色んな音が出せる電子鍵盤楽器」的なモノを想像すると思います。

ウインドシンセサイザーはそれの吹奏楽器版、つまり「色んな音が出せる吹奏楽器」的なモノです。

代表的なものは、AKAIEWI(イーウィ)ですね。

EWIって何・・・?と思う人も多いと思います。僕もそうでした。

ですが、EWIもといウインドシンセサイザーを使った最も有名な曲(個人的に)は、聴いたことがある人も多いと思います。

それが、T-SQUAREのTRUTHです。
かつてのF1のテーマソングですね。

今はF1といえば「デン!デン!デン!」なんですけども、それよりこっちの方が馴染み深い人も多いのではないでしょうか。

改めて聴くとめちゃくちゃカッコいい・・・!

また、ウインドシンセサイザーはカッコいいだけじゃなく便利な楽器で、MIDI出力機能が搭載されているものが多く、そういったものはPC内のMIDI音源を鳴らすことができます。

つまりピアノの音も出せます・・・出す必要がある場面があるのかは分かりませんが・・・。

そして、場合によっては最も嬉しいのがヘッドホンをすればほぼ無音で練習できるという点です。

小学校の頃はリコーダーを練習するにも時間を気にする必要がありますよね。

母に「夜に笛吹いたらヘビが来て食べられるねんで!!」と怒られることもしばしばあったと思います。僕だけかな?

その点、ウインドシンセサイザーであれば、ヘッドホンを接続すれば音はヘッドホンから出力されるので、外部に音が出ることはありません。

つまり、夜中に練習してもヘビが来て食べられることはありません・・・!

とにかくカッコよくて便利な楽器だと思っています!

ウインドシンセサイザーを選ぶ

さて、そんなウインドシンセサイザーのどれを買おうか考えます。

今回のウインドシンセサイザー選びのポイントは、以下の通りです。

・MIDI出力ができる(必須)
・安い
・運指が簡単

以上。

本格的に練習して趣味にするつもりはなく、ただ弾いてみた動画に使いたいので安くて使いやすいのが良いですね。

ということで、良さそうな候補をいくつかリストアップします。

AKAI EWI Solo

先ほどご紹介した、最もメジャーなウインドシンセサイザーと思われるのがこのEWIです。

見た目は本格的ですが、運指は基本的にリコーダーとほぼ同じなんですよね。

一番メジャーなウインドシンセサイザーということで、何を買うか迷ったらEWIにすると良いと思います。
ユーザーも多いので教則本もたくさんありますし、情報も多い。

何より出来ることも多いので、このウインドシンセサイザーを選んで不満に思うことは恐らく無いでしょう。

数年前に父親に誕生日プレゼントとして渡しました。
音楽経験がほぼ全く無かった父ですが割と楽しんでおり、趣味の一つになっている模様です。

Roland Aerophone mini (AE-01)

EWIに次いで有名な、ローランドのウインドシンセサイザー「エアロフォン」シリーズにおいて、最も気軽に演奏できるのがこのエアロフォンミニです。

エアロフォンシリーズはウインドシンセサイザーの中でも見た目がズバ抜けてカッコいい(僕調べ)。

そのエアロフォンの中でも最もリーズナブルかつコンパクトで気軽に楽しめるのがこのエアロフォンミニです。

運指もリコーダー準拠でとっつきやすい上に、専用アプリによるレッスン機能も充実しており、比較的難易度も低めかと思います。

TAHORNG  エレフエ

台湾の電子楽器メーカーTAHORNG(タホーン)が販売している電子リコーダーが、このエレフエです。

見た目もかなりリコーダーっぽく、どこか懐かしい感じがしますよね。

他のウインドシンセサイザーよりもカラーバリエーションも豊富で見た目もコンパクト、かなりポップな印象を受けます。

運指は見ての通りでリコーダー準拠なので、すぐに吹けるようになれそうですね。

そして何と言っても、EWIやエアロフォンと比較しても大幅にリーズナブルです。

上で紹介したエアロフォンミニの約半額・・・!

2022年発売のまだまだ歴史が浅い楽器なのですが、これから流行するポテンシャルは大いにあるのではないでしょうか。

fangzi デジタル管楽器(?)

これどこのメーカーの何・・・?fangziって何と読めば良いの・・・?

そんで具体的な商品名は何・・・?

何でAmazonのレビューでは割と高評価なの・・・?

という謎メーカーの謎楽器です。

ただ最低限の機能は備わっており、エレフエより更にリーズナブル

運指もリコーダー準拠。信頼性以外のスペックとしては申し分ない・・・かも。

google翻訳によると、fangziは中国語で「ファンズィ」的な読み方で、”家”という意味っぽいです。

選ばれたのはfangziでした。

迷った挙げ句、一番安いfangziを買いました。

半分、人柱的な感じで覚悟を決めました。

MiDi EWI(EWIではない)

立派な箱ですね(EWIではないが)

開封してみる

早速、開けてみましょうか。

思いの外丁寧で綺麗

あれ?結構いい感じの雰囲気を醸し出してますね。

8000円の謎メーカーとは思えないくらいです。

箱から出してみましょう。

本体に煌々と輝く”MiDI EWI”(EWIではない)

本体に加え、収納ポーチ、説明書、接続ケーブル(USB A to C)、マウスピース×2が付属してました。

マウスピースの写真撮り忘れてますね・・・。白い袋に入ってました。

これがマウスピース

さてさて、説明書を見てみましょうか。

説明書に何か書いてる

説明書は英語でした。

まぁたとえ日本語で書いてたとしても、僕はちゃんと読まないでしょう。
多分使ってたら分かるわ〜って感じです。

説明書右の図

内蔵音源の音の種類は10種類あります。

音質や音色も、遊ぶには全く不満を感じないレベルなので、正直驚きました。

説明書裏の運指表

運指表も付属しており、設定により2パターン変えられる模様です。

デフォルトではサックス運指で、それはほぼソプラノリコーダーと同じなので、僕は設定を変更する必要はありませんでした。

本体裏上部のボタン類

本体裏の上部にスイッチ類が密集しています。

英語で書かれており、直感的な操作が可能ですね。

本体下部の入出力端子

本体下部には入出力端子があります。

3.5mmのプラグで出力可能で、イヤホンやヘッドホンを使えば静かに演奏できますね。

USB-C端子は充電兼MIDI入力が可能で、付属のケーブルでMacBookに接続してLogic Proを起動すればそのままMIDI入力できました。

有線接続ということもあり、遅延は気にならなかったですね。
Bluetoothによる無線接続も出来そうですが、遅延が怖いので僕は使うことはないかもです。

弾いてみた

実際にこのウインドシンセサイザーを使って、弾いてみた動画を作りました。

曲はゼルダの伝説 時のオカリナより「ゲルドの谷」です。

トランペット音源は、Logic Proの内蔵音源を使用しています。

やはりトランペットのパートは、MIDIキーボードで演奏するよりウインドシンセサイザーの方がそれっぽくなりますね。満足です。

まとめ

おみそれしました・・・!!

ウインドシンセサイザーとしてはEWIやエアロフォン、エレフエよりも安い上に必要な機能は備わっており、使用感も問題ありません。

8000円ってエレキギターの初心者セットよりも安いですからね・・・。
これはすごい。

ここからどうぞ

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正直言うと、失敗してもネタに出来るなぁと思いながら買ったんですけど、失敗どころか大成功でした。

1つ問題点を上げるとすれば、背面にあるオクターブボタンの感度が良すぎて、意図しないタイミングで1オクターブ高いor低い音が出てしまうという点です。

これは慣れでなんとかなるとは思うので、ちゃんと練習すれば大丈夫かとは思います。

今回の弾いてみた動画では、トランペットのパートが短時間なので問題にはなりませんでしたが、もし主旋律を担当するのであればそれなりに練習が必要になるかもしれません。

とはいえ、運指がリコーダーとほぼ同じなので練習はしやすいと思います。

なにせ安いので、まずはこのウインドシンセサイザーに挑戦してみて、物足りなくなったらEWIやエアロフォンを買う・・・ということも出来ますね。

謎メーカー「fangzi」恐るべし・・・!

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