※テニスボール内の気体は空気ではありませんが、本記事では便宜上「空気」と記載している場合があります。
新品のテニスボールを使用したら、すぐにボールの空気が抜けて困る・・・。
僕はたまにテニスをするんですが、テニスボールって開封後は少しずつ空気が抜けますよね。
新品のボールを開封して練習した後、一週間くらいそのボールを放置していたら若干打感が変わると思います。
軟式テニスボールなら空気を入れる穴があるので、そこから入れ直せば良いです。
しかし、硬式テニスボールは空気を入れる穴がないので、空気を入れ直すことが出来ません・・・普通は。
それを可能にするのが「ボールレスキュー」です。
この記事では、そんな「ボールレスキュー」についてレビューします。
そもそも何故ボールの空気が抜けるの?
まず、テニスボールの構造についてご紹介します。
テニスボールは、空気がパンパンに入ったゴムのボールの表面にフェルトを貼り付けたような構造をしています。
一応テニスボール自体は密閉されている様に見えるのですが、実はゴムの繊維には目に見えないくらいの非常に小さな穴が空いており、ごく少量ずつですが気体はその穴を通れます。
んで、気体というものは、気圧の高いところから低いところへ移動する性質があります。
テニスボール内の気圧は、我々が生活している大気圧より高いので、テニスボールのゴムの繊維の小さな穴から、ボール内の気体がほんの少しずつ外(大気中)に出ていきます。
というのが、テニスボールから空気が抜けていく仕組みです。
ということもあり、テニスボールは新品の状態では、テニスボール内の気圧を保つために缶などの密閉容器に気体がパンパンに入った状態で販売されています。
空気が抜けるなら、空気を入れられるのでは
ここで、一つの疑問が生まれます。
空気が抜ける穴があるなら、その穴から空気を入れることが出来るのでは?
もしテニスボール内の空気が抜けたとしても、気圧の高い密閉された入れ物の中に入れておけば、少しずつ空気が入っていくのでは・・・?ということです。
結論を言うと、YESです。
そして、それをすることが出来るのが「ボールレスキュー」という商品です。
ボールレスキューを使用すれば、空気が抜けてしまったテニスボールに空気を入れることが出来ますし、ボールレスキューに保管しておけばテニスボールの空気が抜けづらくなります。
ボールレスキューの使い方
購入すれば説明書が付属しているので、それを読めば使い方がわかります。
なので、ここでは簡単に使い方をご紹介します。
1.ボールレスキューの中にボールを入れる
まずは、ボールレスキューと、空気を入れたいテニスボール(1〜4つ)を用意します。
今回は4つ用意しましたので、ボールレスキューのフタを開けてテニスボールを4つ入れます。
2.空気を入れる
テニスボールを入れたら、ボールレスキューに空気入れで空気を入れます。
フタの中央にある黒いキャップを外すと米式バルブが出てくるので、空気入れを突っ込んで空気を入れます。
ボールレスキューに入れる空気の量は、ボールレスキューに入れたボールの状態によって変わります。
どれくらいの空気が入ったのかは、フタについているカラフルなインジケーターで把握します。
インジケーターの読み方や、どれくらい空気を入れるかの目安は付属の説明書をご参照下さい。
これで完了です。簡単ですね。
次にこのボールを使う時は、フタについている弁(黄色い突起)を押せば内部の空気が抜けるので、その後にフタを開けると取り出せます。
ボールレスキューの効果は?
効果はメチャクチャあります。
実際に、週末にちょっとテニスをする頻度で数カ月間使用しましたが、打感に違和感がない程度には空気が抜けていません。
ボールレスキューを使用しない時は、次の週末になると既に少し柔らかくなったような感じがあります。
ボールレスキューを使用するとそういった感覚が無く、次の週以降でも新球同様の打感が得られます。
まぁド素人の感覚ですけどね・・・。
空気が抜けることがないので、理論上はフェルトとゴムが劣化するまでそのボールを使用できます。
毎週の様に新球を空けるのはお金がもったいないけど、ペコペコのボールで練習してもあんまり良い練習にはならない・・・
と考える人にとっては非常にオススメです。
ボールレスキュー以外の対策
さてさて、ボールレスキューはテニスボールの保管に最適ですし、空気が抜けたボールの復活も可能というチートアイテムです。
ただ、ボールの値段と比べると値段はそれほど安くはないですよね・・・。
長い目で見れば、高くはないんですけども。
なので、多少効果が劣るとしても、テニスボールの寿命を伸ばすためのリーズナブルな作戦を考えましょう。
空気が抜けにくいボールを使う
まずは、一般的なテニスボールより空気が抜けづらいボールを使うことです。
具体的には、例えばWilsonのTRINITIです。
TRINITIは、比重の軽いゴムを使用することによって、従来のボールとほぼ同じ重量でありながら、ゴムを約40%厚くしたボールです。
ゴムの厚みが40%増加しているおかげで、前述の「ゴムの繊維の小さな穴」が極めて小さくなりますので、通常のボールより遥かに空気が抜けづらいボールを実現しています。
どれくらい空気が抜けづらいかというと、缶やボトルに高気圧を充填した従来のボールのパッケージとは異なり、密閉性の薄い紙パッケージで販売されているくらいです。
全てが紙で出来たパッケージにすることにより、プラスチック製品を削減することが出来るため、環境にもやさしい製品です。
しかも、このボールの売上の5%は環境保護活動へ寄付されるとの事で、Wilsonが本気で環境問題へ取り組んでいることの表れとなる商品でもあります。
テニスボールセーバーを使う
ボールレスキューと同じ様な考え方の、「テニスボールセーバー」という商品もあります。
空気を入れて内圧を上げるボールレスキューに対して、テニスボールセーバーは空気を圧縮することによって内圧を上げる仕組みとなっています。
テニスボールセーバー内の気圧をテニスボールと同程度にすることにより、ボールから空気が抜けるのを防ぎます。
ただ、ボールレスキューより負荷できる圧力が低いので、テニスボールセーバーは空気が抜けたボールに充填する事はできません。
ボールを長持ちさせるという一点で使用するのであれば、有効かと思います。
ボールレスキューよりリーズナブルですし。
真空パックを使う
100均などで真空パックと専用ポンプを買ってきて、ボールの周りを真空にして空気の移動を無くす作戦です。
というのも、ボールが大気と触れているためにボール内外の気圧差によって気体の移動が起こる事が、ボールから空気が抜ける理由です。
なので、ボール自体を密閉してしまえば、ボール内の空気が移動する先が無いので、ボールから空気が抜けないのでは?という理論です。
この理論わしが考えた。
ネットで調べた感じは試した人がいないさそうなので僕が起源です。多分。
という訳で、出来たものがコチラ↓
天才では?空気が抜けそうな気配もありませんね。
しかもコレ100均で買ってきた真空パックとポンプなので、220円あれば誰でも出来ます。
で、効果はあるのでしょうか・・・?
ありまぁす!
何も対策せずに保管したボールと比べると、明らかに空気の抜けが少ないです。
(素人が打った感覚ですが・・・。)
もちろん、ボールレスキューと比較すると効果は雲泥の差ですが、220円でこの効果であれば十分です。
ぜひ真似してみて下さい。
通販でも買えますがちょっと割高です。
質は100均より良いんでしょうけどね。↓
ノンプレッシャーボールを使う
元も子もない話ですが、気体の反発力で跳ねる普通のテニスボールではなく、ゴムの弾力で跳ねるノンプレッシャーボールを使用すれば空気は抜けません。
その分、打感は重い上に硬いので、試合を前提としている人にとってはイマイチかもしれませんが・・・。
ただ、空気が抜けて弾まなくなったボールよりは遥かに練習になると思います。
SRIXSONのLPとBRIDGESTONEのNPは、比較的普通のテニスボールに近い感覚でした。
打ったことないんですが、YONEXのNPも評価は良さそうです。
ちなみに、某スポーツショップのプライベートブランドのノンプレッシャーボールは柔らかすぎてあまり跳ねず、普通のテニスボールと比較しても全く別物で練習になりませんでした。
BRIDGESTONEはテニス事業から撤退したこともあり、ノンプレッシャーボールを選ぶなら、SRIXSONかYONEXにした方が良いと思います。
僕みたいな、試合に出ないエンジョイ勢ならノンプレッシャーボールが最適です。
まとめ
ボールレスキューはテニスボールの保管・復活に最適!
テニスボールの空気抜け対策には、他にも色々ありまっせ!
テニスは球技の中でもトップクラスにボールの寿命が短いと思います。
野球とかサッカー、バスケやバレー、ラグビーなどもそんなに頻繁にボールを交換する必要はないと思いますので。(エアプですが)
テニスよりボールの寿命が短い競技ってバドミントンくらいですかね?
バドミントンもエアプなのでよく分かりません・・・。
とにかくテニスボールは寿命が短いので、出来るだけ長持ちさせたいですね。
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