【テニス】軽量ラケットに重りを追加!3時9時に加重して面ブレを防止【SX300 LITE+アルファプラス】

軽量ラケットは振り抜きが良くて扱いやすい反面、「ちょっと打ち負けるな…」と感じる瞬間はありませんか?

僕の実力は初級程度、ラケットはダンロップのSX300 LITE(270g)を使っていて、そんな違和感を抱えていました。

SX300LITEのレビューはコチラ

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普段のラリーでは問題ないですが、試合で上手く打点が取れない場面では”面ブレ”が発生しやすいです。
オフセンターではボールに押し負けて、つい浅いボールになってしまうこともよくありまして・・・。

そこで、「これ、ラケットにオモリを足すだけで変わるんじゃね?」と思ってキモニーのウェイトテープ「アルファプラス」を試してみました。

今回は、3時・9時の位置に3gずつ、合計6gを貼って実際に打ってみた正直な感想を、良い点も注意点も含めてまとめています。

結論、たった6gでめちゃくちゃ効果がありました!

軽量ラケットの打ち負けに悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

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現在の使用ラケットとセッティング

まずは、今回の検証で使用したラケットやセッティングを整理しておきます。

  • ラケット:ダンロップ SX300 Lite
    フェイスサイズ:100
    ストリングパターン:16×18
    重量:270g
  • 元グリップ:レザーグリップに換装
  • ストリング:pro’s pro HEXASPIN TWIST
    ゲージ:1.20mm
    テンション:縦36/横34ポンド

詳細のレビューは以下に書いてますので、もし良ければご覧ください。

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ストリングはストリングマシン「クリッパーメイト」を使って、自分で張りました。

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現在のガットテンションは縦36/横34ポンドと非常にローテンションです。
これは、軽量ラケットのパワーを補う狙いがありました。

今回はこのラケットに、キモニーのアルファプラスを 3時・9時の位置にそれぞれ3gずつ、合計6gを貼って試してみます。

なぜキモニー「アルファプラス」を選んだの?かっこいいから。

ウェイト調整といえば、いわゆる鉛テープ(リードテープ)も候補には入っていました。

ただ、個人的に気になったのが「色」「重さのバラつき」でした。

リードテープは基本的に銀色なので、いかにも”貼ってます感”が出そうなんですよね。

そして自分で切って調整するタイプだと、左右で同じ重さにするのが難しそうです・・・。

そこで選んだのが、キモニーのアルファプラスです。

H型形状で、あらかじめ重さ(3g/個)が決まっているので、左右で重量差が出にくいのが安心ポイントですね。

さらに、日本メーカーという安心感もありました。
品質が安定していて、貼り直しても粘着力が落ちにくいというレビューもあります。

あとは正直なところ、見た目も大事です。
黒くてシンプル、ロゴも無いので、どんなラケットに貼っても違和感がない。
細かい部分ですが、こういうところも嬉しいポイントですね。

ラケットに他ラケットメーカーのロゴが入っていると、個人的に違和感を感じるんです。

キモニー アルファプラスはどうやって貼るの?簡単です!

ウェイト調整って難しそうに感じるかもしれませんが、実際にやってみると意外とシンプルです。

ポイントは「貼る前の下準備」だけで、ここをサボると、剥がれやすくなるので要注意ですね。

まず、貼りたい位置をしっかり脱脂します。
僕はパーツクリーナーをウエスに吹き付けて、ラケットフレームを拭きました。

油分が残っていると、どんなに良いテープでも浮いてきやすいんですよね。

可能なら、樹脂に優しいタイプのパーツクリーナーの方が良いと思います。

また、もしパーツクリーナーが無ければ、台所用の中性洗剤でもOKです。
洗剤を染み込ませたキッチンペーパーで拭いたあと、乾拭きをして水分を完全に取れば問題ありません。

また、アルファプラスは素材が柔らかく、しっかり曲がってくれます。
そのため、ガットの隙間に通して貼れるのがかなり便利でした。

つまり、ガットを切ったり張り替えたりする必要がありません。

貼る前と貼った後をすぐ打ち比べできるので、変化も確認しやすいんですよね。

「ちょっと試してみる」くらいの気軽さでできるのが、ウェイト調整の一番のメリットだと思います。

ラケットの「3時・9時」に加重すると面ブレが減るのはなぜ?物理で紹介!

ラケットの「3時・9時に重さを足すと面ブレが減る」 という通説には、ちゃんと理由があります。

まず、ラケットに衝突力Fのボールがオフセンターで衝突した場合、 ラケットエンドからヘッドまでの延長線上を回転軸として、 回転モーメントτが発生します。

次に、この回転モーメントによって生じる角加速度αが、ラケットが回転する”面ブレ”発生の要因となる回転速度の立ち上がり量の大きさであり、慣性モーメントIに反比例します。

その慣性モーメントIは、回転軸から距離Lの位置にある質点mと、その距離Lの二乗の総量に比例します。

すなわち、回転軸から離れた位置に質量を配置するほど、慣性モーメントIが大きくなり、発生する角加速度αは小さくなります。 

要するに、回転軸から距離Lの位置にある質点mが大きくなるほど、ボールの衝突によって生じる角加速度αは小さくなるので、インパクト中のフェイス回転が抑えられるため、面ブレは小さくなります。 

また、慣性モーメントは回転軸からの距離Lの二乗に比例するため、 回転軸から最も距離を取れるラケットフェイスの3時・9時に重量を追加することが、面ブレ抑制において最も効果的なんです。

ChatGPTで勉強し、自分なりにまとめてみました。

どや

実際に3gずつ貼って打ってみた正直な感想は?

理屈は分かっても、やっぱり一番大事なのは「実際どうだったのか」ですよね。

ここからは、3時・9時に3gずつ、合計6gを貼って良かった点と、気になった点を正直にまとめます。

良かった点

まず一番に感じたのは、打ち負け感が明らかに減ったことです。

たった6gの追加ですが、インパクトでフェイスが逃げず、しっかりとラケットが受け止めて打ち勝つ感覚が生まれました。

オフセンター気味で当たったときでも、以前なら失速していたボールがちゃんと伸びてくれます。

素の状態だと、若干ボールに押し負ける感覚がありましたが、アルファプラスを貼ってからは全く感じませんね。

また、バランス的にはややトップヘビー寄りになり、ラケットヘッドが自然に走る印象です。
そのおかげもあり、無理に振らなくてもボールにパワーが乗るようになりました。

結果として、球質が重くなった感覚があります。

回転量は落ちず、それどころか、サーブやストロークでは球速がワンランク上がったように感じました。

気になった点・注意点

一方で、劇的な良い変化があったのも確かですが、その分重みも少し感じます。

軽量ラケット特有の「ヒュンッ」とした軽快さは、わずかに薄れましたね。

また、ラケットのパワーが出やすくなった分、アウトが増えました。
今までと同じ感覚で振ると、オーバーしやすいので調整は必要です。

総合的に、たった6gの追加でも良くも悪くも感覚的には”別ラケット”と言ってもいい変化量でした。

ガットを少し太くする、テンションを上げるなど、全体のセッティング見直しは必須だと感じます。

感覚は変わってしまったものの、ラケット自体のポテンシャルは大きく向上した様に感じました。

キモニー アルファプラスはどんな人にオススメ?

ウェイト調整は手軽ですが、効果が大きいので誰にでも無条件でオススメできるものではありません。

ここでは、実際に使ってみた感覚をもとに、「向いている人」「向いていない人」を整理してみます。

オススメな人

まず、270g前後の軽量ラケットを使っている方

軽量ラケットの操作性は気に入っているけど、打ち負けや面ブレが気になっているなら、かなり相性が良いと思います。

また、ラケットにもう少しパワーが欲しい方にもオススメです。

無理にスイングスピードを上げなくても、自然と球威が出てくれるようになります。

「ラケットを買い替えるほどじゃないけど、今の一本にちょっと不満がある」場合はウェイト調整はコスパの良い選択肢ですね。

オススメしない人

肘・手首・肩に不安がある方は、ラケット加重は慎重になった方が良いです。

ラケットが重くなれば、当然身体への負担も確実に増えますから。

すでに今のラケットに重さを感じている方も、無理に足す必要はありません。

純粋に疲れやすくなってしまいます・・・。

また、完全初心者でフォームがまだ固まっていない段階では、ラケット側をイジらないほうが無難かもしれません。

変なクセを作ってしまうと、後々のプレーに響いてきそうですから。

他にも!オススメの加重テープ一覧はどんなの?

ウェイト調整をするにあたって、どんなテープを選べば良いのか迷う方もいると思います。

ここでは定番品をいくつかご紹介します。

キモニー アルファプラス

今回使用したものです。
H型で形状がしっかりしており、貼りやすさと安定感が魅力です。

黒くてロゴのないシンプルな見た目なので、どんなラケットにも馴染みますが、1つ3gなので良くも悪くも効果が大きいです。

キモニー リードテープスリム

スリムタイプで細かい調整がしやすい定番ウェイトテープです。

薄型ラケットや、微調整したい人にオススメですね。

バボラ バランサーテープ

柔らかめの素材、黒い見た目で目立ちにくいのが特徴。

バボラのラケットを中心に、自然なフィーリングで加重したい方に良いですね。

ヨネックス パワーバランススリム

目盛りがあり、0.5g単位の細かい調整が出来るタイプです。
感覚を大切にする微調整派には、非常にオススメですね。

モノ自体は、どれもそれほど大きな違いはありません。
個人的には貼ったときの見た目を重視して選ぶのがポイントです。

まとめ:たった6gでラケットは激変する!

今回、キモニーのアルファプラスを使って、3時・9時に3gずつ、合計6gのウェイト調整をしてみました。

結論としては、「本当に同じラケット・・・?」と思うくらい、パワーアップしました。

明らかに面ブレが減って打ち負けにくくなり、球質もワンランク重くなりましたね。

それでいて、もともと270gの軽量なので+6g追加しても操作不能になるような違和感はありません。

何より良いのは、やっぱり失敗した・・・と思ったらすぐ剥がせるという点です。
ラケットを買い替えるより、ずっと低コストで試せますし、気軽に元に戻せます。

ただ、+6gは良くも悪くも効果が大きすぎて、ちょっと感覚が狂いました・・・。

たった6g・・・正直あまり効果があると思ってなかったので本当に驚きです。

なので、これからウェイト調整を始めるなら、「少しずつ」が正解だと思います。

感覚を変えずに効果を得るのなら、1gずつでも良かったかもしれません。

今のラケットに大きな不満はないけど、もう一歩だけ性能を引き出したい場合、ウェイト調整はかなり面白い選択肢です。

これからは、あえて軽いラケットを買って加重するのが一番良いのでは・・・?とさえ思いました。

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